これは希望と言っていいのではないか?

面白い記事があったので紹介したい。日本は太平洋の向こうにはアメリカ、日本海の向こうには中国とロシア、西の方にはインド、インドネシアと極端に人口の多い国が隣にあるので普段は思わないが、1億2千万人というのは先進国の中では非常に多い。人口が1億を超えているのは先進国ではアメリカと日本だけ。中国がGDPで日本を抜いたとき「そりゃ、中国は人口が13億だから一人あたりのGDPでは日本の十分の一じゃないか」と思ったが、ヨーロッパの国々から日本を見ると「そりゃ、人口が1億2千万もいるからさ」ということになる。そこでこの記事*1

  ・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)

  ・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である → 1人あたり輸出額は世界第44位

  ・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下

  ・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である → 1人あたり研究開発費は世界第10位

  ・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位

  ・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である → 1人あたりメダル獲得数は世界第50位

ヨーロッパの底力すげー、ってことだけど、日本は生産性(一人あたりの成果)が低すぎると記事は指摘している。だがこの事実は喜ぶべきことではないか。日本がヨーロッパ並みの生産性になればすげえ未来が待っているということだ。ただ、今後は人口が減少に向かって、とくに生産人口が減ってくると右側の順位に近づいてくるような気がする。よく書いているように団塊世代が退場するまでのこれから数十年が勝負だな。年金と教育、このディフェンスとオフェンスは大胆に改革をしなければならないと思う。年金は資産が一定額未満の人にだけ支給し、さらに平均給与にスライドさせて大幅にカット。いっそ相続税を100%にしてしまえば生きているうちに使うか、子や孫に贈与するので、高齢者がため込んでいる財産が世の中に流れ出すように思う。大学は以前も書いたが国公立大学は授業料を無償、私立の補助金を大幅にカットして国公立大学の研究費に回す。大学に進学するには学力か金のどちらかが必要だが、それが大学のあるべき姿ではないのか。企業は過剰なサービスをやめる。コンビニは7時開店、11時閉店に戻す。最低賃金を上げるならハンバーガーと牛丼の最低価格も決める。自動販売機はあんなに必要ない。カジノよりパチンコを取り締まる。うーん、自分が現役でなくなると何でも言えるな