秋ドラマ一通り見

   

鈴鹿央士を映画「蜜蜂と遠雷」で見たのが5年前か。月9で主役をやるまでになるとはなあ。昭和元年、鋭い観察眼と推理力を持っているが仕事がなくて貧乏な探偵(鈴鹿央士)と、他人が嘘をつくとそれが音として聞こえる特殊能力を持った少女(松本穂香)がコンビを組んで事件を解決する。ミステリーって警察の科学捜査が凄すぎてなかなか成立しなくなっているのだが、時代が昭和元年なのでOKなのだ。もともとがどこか浮世離れした印象がある鈴鹿央士と松本穂香は適役。松本穂香の鼻の穴がいちだんと大きくなっているのだけが気になる。

   

昨日から始まってまだ第1話だけだが、2転3転する展開は面白かった。これってオリジナルの脚本なのか? 最終回までこのクオリティが保てればよいが。本作の主人公(趣里)みたいな型破りの天才キャラって、この人が嫌いになってしまうととにかく鼻についてドラマを見るのがイヤになってしまうが、ちょっと影の薄い趣里ちゃんは大好き。彼女は小柄な人かと思ってたのだが、いま調べたら158cmで女性としては小さくないんだな。アグネス・ラムと一緒だよ。いつも隣にいるジェシーがでかすぎるのか。あのカウンセラーが不気味すぎる。よくあんな俳優を見つけてきたな。今後、モリアーティ教授みたいな存在になるのだろうか。

   

大丈夫か広瀬アリス。その痩せ方はどこか悪いのか? ダイエットしたみたいだね。心配になるから「ダイエットしました」って字幕を出してよ。超常現象やオカルトがらみの事件を捜査する全領域異常解決室は警察とはべつの政府の機関。この設定って一歩まちがえるとイタい話になるが、さすがは藤原竜也だ。視聴者にそう思う暇を与えずドラマを引っ張っていく力がある。第1話はオカルトに見えて普通の殺人事件だったというオチだが、これがフォーマットなのだろうか。主役の二人はよいが、小日向文世はですぎだろう。もう顔を見るだけで拒否反応が出つつあるよ。ここまでの3本はぜんぶミステリーだが、原作がある「嘘解き」は大丈夫だろう。あとの2本が心配。

   

養護教諭(保健室にいる先生)が産休のため代用で来たのが横柄な小児科医(松下洸平)。児童に対して腫物に触るように接する教師に対して、言いたい放題、やりたい放題なのが気持ちいい。最後の方でなぜ小児科医になったのか、子どもが好きなのかと聞かれて「子どもなんて大嫌いだ。小児科医はぜんぶをやるから面白いと思った」と。そうか、大人用は内科、泌尿器科脳神経外科、精神科・・・と細分化されているが、小児科はぜんぶを見るのか。獣医ってなにからなにまで診察や手術までするから大変だなと思ったが、小児科って子どもという「獣」を診る獣医なんだな。これも原作があるからたぶん大丈夫。でも日テレだからなあ。

   

監督とアクション監督は映画と同じなんだな。たぶん「悪ふざけ」が嫌いな人には向いてない。この二人がグダグダしているのをずっと見せられる。毎週ではないが、アクションシーンはさすが。先週は3分くらいにわたる2対1の決闘があったが、あれを撮影するのにたぶん丸一日かかると思うんだよね。深夜の30分ドラマで手を抜かないはすごい。河合優実は完全にブレイクして、いま第1段ロケットを切り離し天空をめざして飛んでいるところ。「ベイビーわるきゅーれ」の高石あかり(右側)もリフトオフするところみたい。以前から知っているマイナーな女優さんが売れるのはうれしいよ。

   

いまだブレイクの兆しがない杏花(表参道高校のピアノ)さんが第1話だったので、このクラスの女優さんが2話以降も出てくるのかと思ったが、先週の第6話まで初めて見る人ばっかりだよ。初めて見るだけでなく、今後も見ない予感がするが「あ、おっちゃんキッチンに出た人だ」と再会することを切に願う。

   

思ったより松重豊が出てくる。出てきて飯を食っている。第1話が太田光、第2話がマキタスポーツ、今週の第3話が板谷由夏みたいだ。北川景子もいちおう松重豊ファミリーなんだがな。「HERO」では部下だったし「ヒキタさん」では夫婦だったし、「指定弁護士」でも共演してるでしょ。焼肉を食って欲しいなあ。この「指定弁護士」が指定だったか指名だったが自信がなくて検索をしたらこんなのが出てきたよ。今日じゃないか。

mainichikirei.jp

こういう番組があるのは知ってたが、23時に放送される教育バラエティってすげえな。