2つの記事。まずは
東京都病院協会からの緊急メッセージ
現在、東京都では医療崩壊直前です。
①現状のまま感染者が増え続け、東京都で1日1,000人を超えるような事態になれば、
適切な医療を受けられず死亡する人が出てくることが高い確率で予想されます。
②医療従事者、特に看護師が疲弊しきってきています。
診療の現場での疲労に加え、感染を外部から持ち込むことによる病院内での集団感染を予防するため、10ヶ月以上の長期にわたり私生活を強く規制されています。私権の制限に相当する状況です。もちろんほとんどの看護師はGO TO キャンペーンを利用できない状況にあります。①,②を回避するためには感染者数を短期間で激減させるしか方法はありません。
それには、緊急事態宣言やロックダウンに匹敵する極めて強力な対応を行うことが不可欠です。
これはいったい誰に向けて書いているのかがわからない。3密に注意してくださいとか手洗いをしてくださいならわかる。そのとおりだ。だが「極めて強力な対応を行うことが不可欠です」と私に言われても困るんだよなあ。別に私に向けて書いたのではないが、政府への提言をここに書いてもしかたないだろう。なんのための協会なのかと。ちなみに東京都の病院に勤務している私の娘はGoToキャンペーンを何度も利用している。
もう一つの記事がこちら。
南アフリカ共和国のズウェリ・ムキゼ保健相は12月18日の記者会見外で、南ア国内の専門家チームが新型コロナウイルスの変異種「501.V2」を確認したと発表した。3月に国内で感染が拡大(2020年3月10日記事参照)して以降、同チームは数百の検体を分析しているが、直近過去2カ月は特定の変異種が増加し、多数を占めるようになっていると説明。さらに、併存疾患のない若年層で重症化するケースが増加しており、南アの感染拡大第2波の主たる原因が変異種であることを強く示していると述べた。
これがどういうものなのかは今後の調査を待たなければならない。この記事で目を引いたのが最後の部分。
12月20日の新規感染者数は9,445人(感染者数累計92万1,922人)。1日当たり1万人前後の新規感染者が確認される状況が続くが、現地では今のところ、目立った経済活動への大きな影響や医療体制の崩壊などはみられない。
以前も紹介したサイト*1から南アフリカと日本の数字を拾ってみた。表の整形のしかたがわからなくてすまん。
|
日本 |
|||
|
合計 |
百万人あたり |
合計 |
百万人あたり |
人口 |
59,675,747 |
|
126,284,197 |
|
感染者数 |
1,011,871 |
16,956 |
220,236 |
1,744 |
死亡者数 |
27,071 |
454 |
3,252 |
26 |
治療中 |
134,826 |
2,259 |
32,322 |
256 |
重症者 |
546 |
9 |
661 |
5 |
人口あたりで見るとどれも日本の10倍の南アフリカは医療体制の崩壊は見られないと言っているのに、日本ではやたら医療崩壊だと言ってるのは何なのか。実際に疲弊している病院はあるのだと思う。だがこれって待機児童の問題と同じで、政府が考える国全体の問題ではなくて、都道府県や市町村が対処すべきミクロの問題ではないのか? それを行政と協力してなんとかするのが病院協会だと思うのだが。