地方創生

こんな記事があった。

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以前、大会で東京に行きました。東京は道路も整備されていて、ビルなどもたくさん建っていました。東京に限らず、私の住んでいる県でも、市内に行けばきれいに整備されています。私の中で「同じ国なのに、同じ県なのに……」という感覚が芽生え始めました。
田舎の廃れているところでは、空き家やさびたガードレールなどが多くあります。歩道の端には紙くずや缶、タバコなどのゴミがポイ捨てされているのをよく見ます。商店街もガラガラでさみしい感じです

空き家や錆びたガードレールと、ゴミのポイ捨ては別の問題だと思うが清掃にかける予算がないのか。昔とは表現は変わっているが地方創生は数十年前から言われている。だが1ドルが100円を切ることはもうない。GDPの順位が上がることも、平均賃金がG7で上の方に来ることもない。そもそもG7に入っていることが不自然になるのもそう遠くない。実現することのない夢を見るのはやめよう。かといって政府や自民党を批判するのも筋違い。生産人口がどんどん減って社会保障費が上がっているのではしかたないことなのだ。では有効な少子化対策を打てば良いではないか? それも無理。そんな対策はない。そこに予算を割り振っても関連機関や業者が利権を吸い上げるだけで効果は低い。給与や賞与がマックスのときにローンを組んだタワマンに住み続けているのがいまの日本だ。収入が激減したのなら正直不動産の永瀬みたいにアパートに引っ越すべきなのだ。その一つが地方創生。いまはこんな状態だと思う。

   

心臓から遠い部位の毛細血管まで血液を運ぶだけの税収がないのだ。数人の住民のためだけに数十キロ先まで道路、電気・ガス・水道を通すという間延びしたインフラを見直す。生まれ育った土地を離れるのが寂しいのはわかるが、もっと都市部に引っ越してもらう。鉄道が廃線になると困る、路線バスが廃止になると困る。そうではなくて公共交通機関の経営が成り立つ人口密度のところまで引っ越してもらう。当然、住居を用意しなければならないが、これは法律を変えて固定資産税が払われていない空き家は都市部であろうと国や地方自治体が競売にかけられるようにする。山の中は買い手がつかないかもしれないのでそこは国有地か。おまえは地方を殺す気かと言われそうだが、生きながらえるために固まれと言っている。山の中に田畑を持っている農家はもう少し町に近いところに共同の農場を用意してそこで働いてもらう。ほとんど社会主義国家だが、いまだって高齢者の健康保険や年金を先細りする現役世代が負担しているのだがら、それに近いのではないか。毛細血管に血が行かなくて足が壊死するまえに、身の丈に合ったスリムな国家に造り替えようという主張でした。