なんで急に...急じゃねえよ

これは笑った。

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TBSは6月15日付けの記事で、東京都調布市がサポート終了に向けた作業に従事する様子を報道。同市では、勤怠管理や会計業務にIEを使用しているといい、デジタル行政推進課の職員は取材に対し「最初の感想として何で今、急にというのが正直なところではあった。期間の調整や費用面の調整に苦慮しているところ」とコメントしていた。

最初にこの記事を見たとき「なんでいま急に」と言っているのは住民課とか出納課の職員だと思ったのだが、いま記事を貼り付けたら「デジタル行政推進課」の職員だって。「推進」が必要なのは課員の頭の中だよ。たぶん机やロッカーの感覚なのではないかな。コクヨから「この机は1年後に使えなくなります」と通達された感じ。社内のブラウザがIEからChromeに切り替わった半年後くらいに、社内のイントラにChromeからアクセスしたら「このサイトを見るにはIEを使ってください」とメッセージが出たら「バカ!」、「のろま!」、「アホ!」と各部署から非難の嵐だったけどな。いま調べたら調布市の市民は23万人、市役所の職員の人数は1,264人、全国の市区町村では大きい方でしょ。これは担当部署の怠慢と言われてもしかたないね。

先日、山口県の阿武町がやらかした給付金の誤送金。あの問題とかワクチン接種が当初大混乱だったのとかで思ったのだが、市区町村という行政単位が細かすぎるのではないだろうか。調布市は人口23万人、職員1,264人なので職員1人が182人の市民を見ている。対して阿武町は人口3,372人に職員43人で職員1人が78人しか見ていない。いちばん人口が多いのが横浜市で人口378万人で職員が17,495人、職員1人が216人を見ていて、これは阿武町の倍以上。一人あたりで見ると効率が悪いと言えるし、全部で43人の役所が給付金とかワクチンを扱うのは荷が重いのではないかと思う。かといって、町の手に余る業務を県が代行するには情報が一元化されてなかったり、いまだに紙とファクスだったり、ブラウザがIEだったりしてできないのだろうな。ブラウザがIEなのは関係ないか。逆にそれが問題になるほどデジタル化されてない市区町村がありそうで怖い。