北川景子「どうする家康」

前々回が本能寺の変、前回が伊賀越え。来週にまたお市の方がちょっと出るみたい。

   

本能寺で信長を討とうと動いていた家康が思いとどまったのもお市の方の進言だったし、要所要所で出てきて家康に影響を与える存在みたい。とはいっても、この年に柴田勝家と結婚させられて、翌年には賤ケ岳の戦いで秀吉に敗れた勝家とともに自害している。ここから15年くらいは秀吉の天下になるわけだが、このドラマの主役は徳川家康。秀吉は悪人でなければならない。過去にドラマ、映画で描かれた中でもっとも気持ち悪い秀吉。

   

放送が終わると自称歴史研究家や歴史通から「史実と違う!」と記事があがったり記事にコメントが付く。そういう人は裏番組のイッテQや一軒家を見れば良いのに毎週かかさず見てるんだよな。歴史物はドラマだろうと小説だろうと、下図のようになっている。

   

高校の教科書に載っている、誰でも知っている史実を史実1と史実5とする。その間に史料などから一応の定説となっている史実2から史実4がある。史実1から史実5をなぞれば自称歴史研究家は文句ないのだろうが、それではドキュメント。その史実の間に適時フィクションを挟むのが従来のドラマだったが、今回の大河ドラマは史実2から史実4までをフィクションに置き換えているわけだ。私は「これだけ史実から離れてどうやって史実5に着地するのだ?」を楽しみに毎週見ている。かなりE難度の技を繰り出し、必ずしも大成功とは言えない着地もあったが、それはそれで面白い。築山殿の回は着地のときに足をくじいていたと思うのだが。あと、山田孝之演じる服部半蔵がヘタレなのも面白い。今回も、

   

大鼠(松本まりか)への求愛がまた失敗し

   

腹に全力のグーパンチ。北川景子の出番は来週を入れてあと2、3回だな。賤ケ岳の戦いのころには猛暑がおさまっているといいなあ。