こんな記事があった。記事自体は私のブログの今日の記事とは関係ないので読まなくていいです。
この中で監督の名前への注釈で
「ヒメアノ～ル」「空白」などで知られる吉田恵輔（※「吉」は“つちよし”が正式表記）
私は小学生のころ、おみくじの大吉の吉は武士の士に口、吉田くんの吉は土に口、と覚えていたんだよ。キチは上の横棒が長い、ヨシは下の横棒が長い。だが国語のテストで土に口を書いたら✕になって、土に口の文字は私の覚え違いなのか、もしかすると古い字体でいまは士に口なのかと脳内データベースを修正した。そのころインターネットなんかなかったから、なにかを調べるには図書館に行かなければならない。でもどの本を見ればいいのかわからなかったのだよ。その点では令和の小学生は昭和の小学生の100倍くらい物知りでないと嘘だぞ。この半世紀以上も前に封印した知識の扉が令和6年、2024年の5月14日に開かれたのだよ。土に口の文字は存在したのだ。ありがとう、石原さとみ、ありがとう監督。さっそく情報を検索すると
かな漢字変換で私が使っているATOKだと「つちよし」で出てくる。
吉と𠮷
いま思うと、ヨシダくんの正しい表記は「𠮷田」だったのではないだろうか。それが先生によって全否定されてしまった。彼はその後、どのような人生を歩んだのだろう。小学生のときの体験が心の傷になって道を踏み外してしまったのではないだろうか。特殊詐欺の親玉になってないだろうか、タワマンに住むホステスに貢いだ末に振られて彼女をめった刺しにしていないだろうか。記事の上に貼ってある書影はAmazonで「𠮷」を検索したら出てきたものだ。いるんだよ、𠮷田さんは。どこかの小学生が自分の苗字である「𠮷田」が先生に「吉田」と直されてしまった。家で泣いていると黒服で黒いサングラスの男が訪ねてくる。「私は全国つちよし連合会の者だ。もう泣かなくていい。これからも堂々と『𠮷』を使いたまえ。もし✕を付けられたら私が◯に書き換えてやる」「ありがとう、おじさん」。いや、その前にお父さんやお母さんが説明しろよと。
