献血

「ほめる」は最強のビジネススキル!

昨日は献血に行ってきた。献血って何才までできるんだっけ? 子どものころは予防接種が痛いと思っていたが、あれは細い針でサラサラの薬剤を注入するでしょ。だからたいした痛みではないとわかるのは中年になってから。採血はドロドロの血液を太い針で吸い取るので痛い。それを主治医のところで2か月に1回やっている。さらに痛いのはそれが長時間になる献血だ。昨日も覚悟をして臨んだのだが、針を刺したあと

♀「腕の痺れはありませんか?」

私「あっ!」

♀「ど、どうしました?!」

私「お上手ですねえ、過去最高に痛くないです」

♀「それは良かったです」

ただの偶然なのか、あの若いお姉さんがテクニシャンなのかはわからないが、インフルエンザやコロナの予防接種よりは痛いが、採血ほど痛くなかったんだ。そうだよ、私は残りの人生をこれで生きていこう。団塊ジジイがキレる、怒る、叱る。販売店で、飲食店で、銀行で、車内で。でも隙間世代*1の私は若い人をもっと褒めよう。褒めるというと上から目線なので、讃える。できれば表彰をしてメダルのひとつも首にかけてあげたいが、それをやったら団塊以上に迷惑になってしまう。私のつぎのターゲットは駅前のスーパーのレジ係であるMさん。カゴから商品を取ってバーコードを読ませて別のカゴに入れる。この動作が、一見すると速くないように見える。だがMさんは持ち替えないんだよ。商品を掴んだらそのままバーコードを読ませてカゴに入れる。遅い人は片手で商品を掴み、両手でバーコードの位置を探して読ませる。中にはこのときの成功率が低くて2度、3度と読ませるので動きは速いのにスループットが低い。それに比べてMさんは商品のどこにバーコードが付いているかを把握していて、バーコードが付いている側を掴んでしまったときは手首を返してバックハンドで読ませる。このキャッチ・サーチ・リリースの動きによどみが無い。さらに少し離れていても、少しずれていても機械がバーコードを読める範囲も把握している、いわば「見切り」ができるのだ。刀を抜く、切る、鞘におさめるを一連の動きで行い、相手の攻撃は見切れる、まるで武士のようなMさん。だが、さすがに後ろに客が並んでいるときは迷惑なのでMさんを讃えるタイミングが難しい。皆さんも町の偉人を見つけて褒め讃える運動に参加してくれたまえ。

*1:正式名称はわからないが、団塊世代と新人類の間に挟まれたマイノリティの世代