居酒屋のタッチパネル

ファストフードだけでなく居酒屋もタッチパネルの店が増えたよね。

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「私はスマートフォンもパソコンも持たない主義だから、タッチパネル注文の店は嫌ですね。操作もおぼつかないし、店側の都合で客に負担を強いるシステムにはどうも馴染めません」国際日本文化研究センター教授・井上章一氏(62)

「タッチパネルは店の都合を優先した“お店ファースト”のシステムでしょう。そういう雰囲気は好きになれないね」(58歳・男性)

「妻と2人で入った居酒屋で、間違えて生ビールを一度に7杯注文してしまった。明らかに不自然な注文のはずだが、私たちに確認もせず、平然とテーブルに並べた店員には空恐ろしさすら感じた」(65歳・男性)

私より年下の人がこんなことを言ってるのが嘆かわしい。「店側の都合」とか「お店ファースト」と文句を言ってるが、従業員が集まらないんだよ。タッチパネルがいやな人は店に入ってタッチパネルだったら高い店に行けばいいだけのこと。松屋なんかタッチパネルの注文に加えて自分で取りに行って自分で片づける。スシローなんか店に入ってから出るまでいっさい店員と顔を合わせないシステムになっているぞ。飲食業に限らず日本の商売は人手を減らす方向に進化をさせないと成立しなくなるのだよ。松屋やスシローはクリアーしている私でも年末に友人たちを入った店のタッチパネルは難しかった。写真を撮るのを忘れたので概念図を自分で作ってみたよ。

   

3つの階層になっていて、第1階層のメニュー1からメニュー5のどれかを押すと、その下の第2階層のメニューが変わる。たとえば第1階層でメニュー2を押すと、第2階層にメニュー21からメニュー25が表示されるわけだ。その中からどれかを押すと第3階層に実際の品物が表示されて選択する。たとえばメニュー23を押すと品物231から233が表示される。この中に無いときは「次へ」を押して品物234から236を表示させるわけだ。基本的にはスシローと同じだと思う。誰かが日本酒を頼みたいと言って、第1階層にある「お飲み物」を選んだのだよ。すると第2階層に「ビール」とか「焼酎」と出てくるのだが日本酒が無い。あれれ、日本酒は第1階層が「飲み物」ではなく別の選択をしなければならないのか。だが「飲み物」以外はぜんぶ食い物だからなあ。その日に集まった5人は全員が工学部出身なので、上の記事に出てくる人のように店側への怒りより自分の無力感でヘコんだ。どうやれば日本酒が出てくるか、読者のみなさんはおわかりか? 店員さんに来てもらってやり方を聞いたら、第2階層目、メニュー25の右側に付いている三角形。これを押すとメニュー26以降が出てくる。これはわかんねえよ、三角形が小さいし。スシローは横に出し切れないときはメニューが2段になっていると思う。これはダメなインターフェイスだな。このメニュー構造って店独自にしないで業界で統一化できないものか?