新春ビデオまつり「算法少女」「ブラックファミリア~新堂家の復讐~」

今回の4作品はU-NEXTで無料だったが、Amazonには無いか有料なので注意。

算法少女
【1,200円】あるアニメ制作者が4年かけて作った自主製作映画。江戸時代に刊行された「算法少女」という和算書がある。これは事実。「算法少女」というインパクトのある書名にインスピレーションを得て作られたフィクションが原作。さすがに自費製作だけあって絵は「日本昔ばなし」くらいだが独特の味わいがある。円周率や微積分に西洋とはまったく別のアプローチでたどり着いていたんだよね。後半は思いを寄せるお侍やお家騒動の話になって、彼女の天才エピソードが出てこないのが残念。

ブラックファミリア~新堂家の復讐~
【1,500円】10月期のドラマだったのかな。無料だったのでうっかり第1話を見たら最後まで見ちゃったよ。娘が校舎から転落して死亡する。自殺と断定されたが自殺をするはずが無いのは家族が知っている。娘の死の真相と犯人を捜すため、彼女の死に関係していると思われる家庭に潜入する。母は家政婦として、父は妻のヘアメイク、姉は雑誌記者として長男の議員に、叔父は韓流アイドルになりすまし娘に接近する...「スパイ大作戦」なら半日で完了するミッションだが全員が素人。真相が判明するまで第9話までかかる。残念なのは第1話で犯人の予想が付いてしまうことと、サプライズのつもりのラストシーンが捻りすぎてそこまでのストーリーをぶち壊しにしていること。姉役の元なんとか坂の人がすごく良い。

   

この人とか「ウルトラマンブレーザー」のヒロインとか、私はクラスで3番目くらいに可愛い子、陸上の大会にたまにいる妙に美人な選手みたいな人が好きなんだな。

よもつへぐい

よもつへぐい
【1,000円】本作と次の作品は同じ監督。投稿心霊ビデオの監督をしている人が作ったフィクション。投稿ビデオになんで監督が存在するんだという野暮なことは言いっこなしだ。低予算のチープな作りなのだが、章立ての順序をあえて入れ替えて前の章の裏で行われていることが次で判明するという凝った作り。だが低予算の哀しさでラストが盛り上がらない。また、そこまでが鬱々展開なのにバッドエンドにする意味があるのかと。主役の女の子、ほかにどんな作品に出ているんだろうと調べたら

   

なんと、2年間の闘病生活の甲斐がなく、昨年の10月に亡くなっていたよ。もう最低のバッドエンドだ。合掌。

カルマカルト

カルマカルト

  • 五十嵐啓輔
Amazon

カルマカルト
【1,200円】かなり進歩している。「ベイビーわるきゅーれ」の監督みたいに3作後くらいに化けるのだろうか。ホラー要素はまったくなく謎のカルト集団と誘拐事件のミステリー。低予算でチープな映像はあいかわらずだが、登場人物の全員に裏の顔があり、表で見えている事件と同時に裏の事件が進行している展開はなかなか。女優がみんなそこそこ美人なのだが「2.5次元女優」という人たちがいるみたいだな。ゲームやアニメを原作にした舞台で活躍する女優さん。まだまだ知らないことがたくさんあるな。