泉里香「高嶺のハナさん2」

今週も面白かったなあ。ハナと弱気が相思相愛になってしまったので、ハナの妄想劇はできないでしょ。それでどうやって話を作るのかと思ってたが、苺ちゃんが物語を引っ張るとはなあ。今回のを見たら、みんな苺ちゃんが好きになっちゃうよね。

   
   (屋上でハナと弱気)

   
   「弱気くん、大好きだよ...だから、さようなら」

そう言われて、はいそうですかと納得できるものでもない。接続詞が変だし。ハチミツ製菓に入社するきっかけをハナが弱気に話す。

   
   「...もう、やだ...」

32社を落ちて打ちひしがれる学生時代のハナ。わかる、わかるぞー 何十社から断わられたら自分が世界から否定されているように思うよね。そもそも受けすぎなんだと思う。学生も大変だし、企業の採用担当者も大変だ。これの元凶はリクルートが作ったエントリシートの仕組みだろう。おっと、リクルートの悪口はそこまでだ。IndeedのCMに出してももらっているからな。これで思い出すのは東京ガスのCMだよね。 


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これを初めて見たとき、こんな不細工なタレントをどこから探してきたんだよと思ったが、まさかドラマも映画も仕事が途切れない人気女優になるとはなあ。やっぱオンリーワンは強いよね。ハナさんがなんで就職試験を落ちまくっていたかというと、やりたいことが見つからず、特に思い入れのない業界の会社を受けていたからだ。でもそれはほとんどの学生も一緒だよね。床屋のおばさん、大学生の息子がいる。

私「息子さん、そろそろ就活ですか?」
床「そうなのよ。でも自分は何がしたいのかわからないって」
私「わからないですよ。大学生だと世の中にどんな会社や仕事があるかもわかりません」
床「そうよね、わからないわよね」
私「だから、とりあえず『イヤではない会社』に入って、20代では世の中を知ってやりたいことを考える。
  働きたい会社が見つかったら30才で転職する。そのくらいの気持ちで良いと思いますよ」
床「ああ、なんか気が楽になったわ」

これは私のオリジナルではなくて北川景子が出演したドラマで*1渡辺謙が言ったセリフなんだよね。

   
   「やりたい事なんて簡単には見つからないんだよ。だから長い人生があるんだ」

ドラマに戻って、泣いているハナに

   
   (新製品のモニターをやっていた不動がサンプルを渡す)

   
   「しょっぱ...」(新発売の塩味のグミ)

甘いものだと思っていたお菓子がしょっぱいのに驚くとともに、これがいま自分がながしている涙の味であることに気づく。こんな驚きと感動があるお菓子を作れたらと

   

ミツバチ製菓の入社試験を受けて見事合格。やはり実体験にもとづく言葉は強い。第2話での不動の回想シーン、入社したハナが不動に「不動さんのおかげです」の意味がやっとわかった。そんな不動に認められようとがんばるが、不動の病気のせいでことごとくダメ出し。

   
  「そのうち不動さんは口もきいてくれなくなった。私が成長しないから呆れたんだと思う」

違うぞー もう不動はガーナに行って、カカオを苗から育ててチョコレートが作れるまで帰ってくるなよ。ハナが弱気にダメ出しをするのは実際にダメだからだが、不動がやったダメ出しのために、どれだけ優良な企画が埋もれて、会社の利益を損なっているか。弱気を残して屋上から去るハナ。その様子を見ていた苺とチャラ田。

   
   チャラ田「うう・・・泣」

   
   苺「二人が別れちゃったら、私たちはなんのために失恋したんだろ」

あるよね、このシチュエーション。でもこの場合にやることは一つ。もう一度アタックすることだと思うが全員が同じチームなのでなかなか難しい。仕事に戻って

   

タイピングのコツを弱気に教える苺ちゃん。そのあと苺ちゃんは弱気を誘って飲みに行く。
自分なんかダメな人間だと卑下する弱気に苺は

   
   「弱気先輩のくせに、ほかの誰かになろうとしても無理に決まってるじゃないですか」

そうそう、ナンバーワンにならなくても、あなたはそもそも特別なオンリーワン。このチームでしっかりしているのは苺だけという。店のどこかで泣き声が聞こえる。

   

二人の話を聞いていたチャラ田。第2シーズンになって彼の役割が変わっているが、これも重要。ところで今週は淀屋橋うめが出なかったな。苺と弱気が帰ったあとで

   

うめが店に入ってくる。この人はエピローグ要員か。ところで外は明るいのにみんな居酒屋に来るし、ハナは雑念を振り払うために外を走っているし、この日は何曜日でいまは何時なの? みんな半袖なので真夏。まだ明るいけど午後6時を過ぎているのかもしれない。来週は苺が弱気の家に行くみたいだ。苺を中心に回っている第2シーズン、来週も楽しみだ。