「しあわせの記憶」レポ

みんな、ひさしぶりの北川景子は見たか? 今回のドラマを見て思ったのが、ここ数年、北川景子がドラマに出演するときは連続にしろ単発にしろ、ずっと主役だっただろ。当然、出番もセリフも多いし、座長としてほかの出演者やスタッフにも気を使わなければならないし、視聴率や局とスポンサーの評判も気になる。ところが今回は
     
渡辺謙が物語をグイグイ引っ張っていく。
     
麻生祐未をはじめ芸達者な俳優が脇を固めている。北川景子とするとひさしぶりにプレッシャーの少ないドラマだったのではないだろうか。
     
肩の力が抜けてリラックスして演じているように思った。ドラマはハッピーエンドではあるのだが、4人全員が自分の道を歩き出し家から出て行く。ハッピーエンドだが寂しい結末だ。タイトルの「しあわせの記憶」は、家族とは一緒に過ごして共有している思い出がたくさんあるから家族なんだ、それは離れて暮らすことになっても変わらないということか。その点で私は生みの母より育ての母だと思う。大きくなってから自分の実母がわかり一緒に暮らしたとしても家族としての記憶がない。
きょうは成人式なので渡辺謙から新成人に向けた言葉を贈ろう。何をやっても続かない、自分のやりたい事がわからない末娘(二階堂ふみ)に言ったセリフ。

     

     「やりたい事なんて簡単には見つからないんだよ。だから長い人生があるんだ」

ここではないどこかに自分の居場所があると思っている諸君、自分探しをしている諸君、やりたい事が見つからないなら、まずは働いて稼ぎなさい。その仕事が自分のやりたい事である必要は無い。ただ金を稼ぐためにやっているだけだから。そして稼いだそのお金を、やりたい事が見つかったときの軍資金にすればいい。もしかすると、やりたい事が見つからないままずっとやりたくない仕事を続けるかもしれない。でもそれは君の敗北ではない。60才になったらお払い箱になって子どもも巣立つのでそれからでもいいじゃないか。
【今週のNGシーン】
会社のことでモヤモヤしている北川景子がストレス解消のために一人でボーリングをする。
     
こういうフォームで投げる人は一人でボーリング場に行かない!