冬のビデオまつり「ダムド・ファイル」「新卒ポモドーロ」

今回は3本だけのように見えるが、「ダムド・ファイル」は20年前に放送された1話30分、全30話のテレビシリーズ。U-NEXTでの配信が今月いっぱいとのことで4日間かけて全話を視聴。実際には1話が22分で、それが30話で11時間。映画6本分くらいなのよ。

   

ダムド・ファイル
【1,500円】名古屋テレビ制作のホラードラマで2003年に放送されたらしい。30話中、前半はかなりイマイチ。それが後半の16話あたりから急にクオリティが上がって怖いだけでなく物語としての質が高い。また出演者も当時はまだブレイク前かもしれないが、西島秀俊松重豊大森南朋なんかが後半には出ている。あと少女時代のてんちむが出ているよ。視聴率が芳しくなくてテコ入れがあったのか、逆に前半の評判が良くて予算がアップしたのか。悲しいのがテレビも映画もここから後の20年間でホラーはまったく進歩してないんだよなあ。Wikiに詳しい情報が出ているが、やはり後半に投入された脚本家が良い話を書いているね。

マスカレード・ナイト
【1,600円】「マスカレード・ホテル」の続編。Amazonで無料になったので見てみた。スタッフが手慣れてきたのか前作より全体的にすごくスムーズに進行している。だがなんでだろう、同じ東野圭吾原作でも阿部寛演じる「新参者」シリーズに比べると見終わって心に残るものが無いんだよね。ただ長澤まさみ演じるホテルマンがすごくかっこいい。背が高くて姿勢が良い人は佇まいが美しい。

新卒ポモドーロ
【1,500円】いつのまにかAmazonプライムに入っていたよ。マスターと馬子先輩だから劇場で見たかったが池袋の単館上映だったんだよね。この映画、完全にハウツー物。採用担当者の教育ビデオになるんじゃないかな。それでもギリギリ文芸作品になっているのは、マスターと馬子先輩の名演のおかげだと思う。