私だけが選ぶ名場面ベスト10+1−act8−

つぎの名場面はact8から。この回は過去に書いたので*1詳しくは語らない。act6で登場した木野まことが、act7でレイと対立し、act8でレイと仲良くなるわけだ。ただ番組開始2ヶ月間に良い話がそろいすぎて、この2ヶ月の密度を以降の10ヶ月が超えられなかったのがシリーズ構成上の難点だったのではないか。act8はもう少し後ろで、act33・34はもう少し前で見たかったような気がする。
このact8から名場面をひとつ選ぶのは難しい。ホテルの部屋でのレイとまこと、台車での疾走、地下駐車場での二人のやりとり、眠ってしまったうさぎの目線での二人のやりとり、どれも小林靖子の渾身の脚本と巨匠・田崎監督のカメラワークが生み出した傑作だ。ところで、このact8には謎が多い。

     1.人気アイドルのわりに集まりの悪いコンテスト

     2.うさぎがいなくなったのを気にしていない大阪なる

     3.ワゴンを運んできた女性従業員の消息

いいのだ。こんなことをいちいち気にしていたらセーラームーンは謎だらけだ。さて、私が選ぶact8の名場面であるが前述したシーンははずし、あえてこの場面にしてみる。

     レイ 「うさぎには甘いんだから」

     まこと「どっちが!」

「行くよ〜」「行け〜」はたしかに名シーンだが、残念なのがact7の予告編で見てしまっているので意外性が半減してしまった。その後、ジェダイトとの戦いがあり、「ああ、終わった、終わった。おもしろかった〜」と思ったら最後に二人がコンテストに出場するという意外なサービスカットが用意されている。まことはともかく、レイまでがうさぎのためにコンテストに出場し、二人とも参加賞というオチがたまらなくうれしい。私はこういう話が好きなのだが*2 *3、シリーズ後半ではact23、act40くらいだったのが残念だ。月に1回くらいの割合で、うさぎ以外のメンバーが繰り広げる外伝的な話があったらシリーズ全体の印象がだいぶ違っていたのではないかと思う。

*1:http://d.hatena.ne.jp/M14/20041218

*2:美少女だけに真面目に演じれば演じるほど可笑しいコメディ

*3:そういう人は別の番組を見るべきではないか