同じ空の下で(その3)

act8は私にとっては全49話中、ベスト3に入る回であり、ビデオで見た回数は20回は下らないが*1、よく考えたら何度も見たのはホテルのシーン以降で、初めから見たのって初回だけかもしれない。act8時点では、北川景子安座間美優の序盤のカラミはつらい。このシーンはそれ相応の演技力が要求される。act8は過去にもこのブログで何度か書いているが、今回改めて通しで見るといままで気がつかなかった点があった。やはり全体を見ないとわからないことがある。
この回の主役は火野レイだが、物語の進行役は木野まことである。

     (1)まことがうさぎを迎えに行こうとする→レイが止める

     (2)まことがうさぎの宿題を手伝おうとする→レイが止める

     (3)まことが火川神社に絵馬を届ける→レイと喧嘩になる

     (4)まことが再度火川神社に絵馬を届ける→レイの誘拐を目撃

     (5)まことがレイを追跡してホテルの部屋に入る→レイの話しを聞いてあげる

     (6)まこととレイがホテルを脱出→レイの翻意を促し脱走を助ける

     (7)まこととレイがジェダイトと対決→レイの技がジェダイトに効かなかった点が重要

     (8)まことがうさぎの代わりにナコナココンテストに出場→レイも参加している

月野うさぎの役割は、まことの行動の動機付けになることである。上のまことの行動のトリガーになったうさぎの行動は

     (1)うさぎが遅刻

     (2)うさぎが宿題を捨てる

     (3)仲直りをさせるためうさぎがまことに絵馬を頼む

     (4)うさぎががんばる姿を見て、まことは絵馬を持って行こうと思う

     (7)セーラームーンジェダイトに撃退される

     (8)うさぎが寝る

ここにない(5)(6)はうさぎのためではなくレイのための行動である。つまり、まことの行動はすべてうさぎかレイのためなのである。私がほとんど見ていなかった(1)〜(4)を観て気がついた点というのがこの物語のゴールである。
(つづく)

*1:馬鹿か