竹中平蔵「現代人は90歳まで働くことになる」

人生100年時代! 今からできる健康長寿のためのからだづくり

無理です!

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100歳まで生きるとすると、90歳くらいまでは働くことになるでしょう。でも、約70年間1つの会社で働くなんてありえないですから、どこかで転職をすることになる。そうしたときに、専門性が身に付いていない人は生き残れないわけですね

こいつは健康寿命というものを知らんのか? 

たしかに平均寿命より健康寿命のが10才くらい下だから、平均寿命が100才になれば健康寿命は90才で、90才まで働かなければならないという理屈になる。だが平均寿命も健康寿命も本当にそこまで延びるのか私はかなり疑問に思っている。医療によって生かされている状態と、自発的・自律的に生きている状態は違うからな。さらに働くとなるとさらにハードルが上がる。竹中さんは「専門性を身につけよ」と書いているが、問題はこの専門性の定義だ。士業と呼ばれる職業、弁護士や公認会計士だけでなく美容師や看護師の専門性は90才まで役に立つかもしれない。ただパフォーマンスが落ちてくるので、その人のニーズがどのくらいあるかは別問題。その反面、組織の中での専門性ってアップデートしつづける必要があり、それでも技術革新や業態の転換であるときまったく役に立たなくなることがある。90才まで社会の役に立つ専門性って、組織に頼らないで自己完結していることではないかな。国家資格がある「士業」だけでなく「職人」と呼ばれる人たち。植木屋や左官屋は身体が動く限り続けられてAI+ロボットに取って代わられるのはかなり先だろう。では学校を卒業して全員が士業と職人になったら社会が成り立つのかと問うたらNo!だ。結論として、自己完結した仕事ができない人、手に職が無い人(会社には必要)は、70才や75才まで働こうとすると若い人の迷惑になる。「できることを探して」と以前ならできたが、単純作業はどんどんなくなってくる。こういう人、つまり私みたいな人は働こうとすると迷惑になるので、老後はボーっと過ごした方が社会のためではないかと思っている。