冬のビデオまつり「ジョン・ウィック:パラベラム」「スカイハイ劇場版」

今回はメジャーなやつ1本と、そんな映画どこから探してきた?というの4本。

ジョン・ウィック:パラベラム
【1,500円】見忘れていた3作目。でもこの3作目の存在を知らないで4作目を見ても、2作目の最後と無理なくつながる。1作目を見ないとなぜ引退した主人公が復帰したのかわからない。2作目を見ないとなぜ主人公が追放されて賞金首になったのかわからない。大きな流れはあるにはあるのだが、主人公を襲う殺し屋たちをひたすら返り討ちにする話なので最後の方はちょっと飽きてくる。しかしこのシリーズ、これだけ密度の高い格闘をするのだから、1分のシーンを撮影するのに何時間かかるのか。キアヌ・リーブスには頭が下がる。

ターボキッド (字幕版)

ターボキッド (字幕版)

  • マンロー・チェンバーズ
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ターボキッド
【1,200円】世界観がまったくわからないのだが、元になっているコミックがあるのだろうか。マッドマックスみたいに文明が崩壊した世界。地域を牛耳るボスに両親を殺されて一人で暮らしている少年。ひとりの少女と仲良くなったあたりから運命が動き出す。この少女、「ゴジラ -1.0」の浜辺美波なみに不死身だと思ったらロボットだった。でも最後の方で少年を守るために死んじゃうので浜辺美波の方が強い。テキトーなストーリーの割に殺され方がやたらエグい。スプラッターが売りの映画だったのか。

NO EXIT ノー・イグジット
【1,000円】「ドント・ブリーズ」のヒット以降、類似の作品が多くなった。つまりコソ泥が忍び込んだ家がヤバい奴の家だったという作品で本作もそれ。女性1人、男性3人のグループだが、男3人がとにかくバカでいらいらする。家の主もそこまでの戦闘力はないので、この3人がバカでないと釣り合わないか。B級映画だが、ラスト30分まで敵の正体がわからない。さらにラスト5分で主人公側の反撃が始まる。この引っ張り方は見事。

スカイハイ劇場版
【1,400円】「スカイハイ」って面白かったよなと急に思いだしたがAmazonでもU-NEXTでも配信をやってない。見たことがない劇場版の中古を安く売っていたので買って見てみた。悪くはない。悪くはないし、最後はちょっと泣けるのだが、スカイハイに活劇は求めていない。これはテレビ放送分のDVD-BOXを買わないとだめか。

催眠
【1,000円】ついでに買ったのがこれ。吾郎ちゃんと菅野美穂はこの作品で出会ったのか。原作は「探偵の探偵」の人。これもたしか読んだことがある。最近、流行の「特殊状況ミステリー」は現実には存在しない設定を一つだけ入れて、残りは論理的に展開させるミステリー。その設定が存在する世界なら何が可能になるかが鍵になっている。本作は「催眠」という存在する設定なのだが、それがどこまで可能なのか、暗示はどのように発動させることができるのか、その境界があいまいで終盤になるほどすごい力になってくる。また真犯人はその技をいつどこで身につけたのか説明がなかったり、それが暗示になるなら被害者はもっと早く発動して死んでいたはずと疑問が山のようにでてくる。これなら真犯人はお化けで、あるきっかけで呪いが発動するとでもした方が、むしろ論理的にすっきりする。脚本がダメダメだが、出演者は吾郎ちゃんをはじめ、みなさん良かった。