どうする家康、もう大根とは言わせない茶々

最終回の一つ前、エゲレスから買った大砲で大阪城に砲弾を撃ち込んで冬の陣を終わらせたところから。当時の日本にはこれほどの飛距離がある武器はなかったので破壊力だけでなく敵に与える心理的インパクトが絶大だったんだな。レールガンの完成が待たれる。来週が最終回で、大坂夏の陣で豊臣が滅亡、それと徳川家康の他界が描かれる。ラスボス茶々(北川景子)の野望のために息子の豊臣秀頼まで犠牲になってかわいそうだと思っていた。だが徳川家康を悪く描かないのがこのドラマ。なんと、豊臣秀頼が真のラスボスだったよ。

   

こうなると家康としては豊臣家を滅亡させないと太平の世は訪れない、と大坂夏の陣が正当化されるわけだ。ただ、織田家が信長死後の豊臣政権では一地方大名に甘んじたように、豊臣も天下統一の夢を捨てていれば家康も無茶なことはしなかったと思う。そもそも茶々や秀頼に豊臣と徳川の戦力の差が正確に伝わっていたのかどうか。そう考えると茶々もまた旧豊臣家臣に担ぎ出されただけの犠牲者かもしれない。

それにしても北川景子にとっておいしい役だったなあ。いろいろなところに上がっているので転載はしないが北川景子を見直したという感想が多数。長年のファンからすると見直したもなにも北川景子のもっとも得意な役なんだな。逆に有村架純広瀬アリスがやった役を北川景子がやったらすげえ下手クソだったと思う。当然、そこを見定めたプロデューサーの眼力だが、その目に止まったのは北川景子が積み上げてきた実績と運。来年も期待してるぞ。