酷暑のビデオまつり「ずっとお城で暮らしてる」「フリークスアウト」

2週間先までの天気予報を見て絶望的になった。毎日がつらい、もうダメ、そう思った皆さんに私からのプレゼント。

　　　終わらない夏はない

なんの助けにも慰めにもならないけど。

ブルー・リベンジ

ブルー・リベンジ
【1,500円】両親を殺害して服役している男が、司法取引により数年で釈放された。その両親の息子である主人公、ホームレス同然の暮らしをしていたが銃を手に入れ復讐をする。だが相手の一家が復讐に動き出し、無関係の主人公の姉一家が危険に晒されるに及び、主人公は戦う決意をする．．．終盤で明らかになる両親が殺された理由、殺害事件の真相。ひたすら空しく、誰も得をしない復讐劇。

ずっとお城で暮らしてる(字幕版)

ずっとお城で暮らしてる
【1,700円】ふざけたタイトルだが原題どおり。主人公役は死霊館シリーズの奥さんの妹。彼女も「死霊館のシスター」では主役を務めた。過去に一家毒殺事件があった丘の上の大きな屋敷に住む姉妹と叔父。姉妹は毒殺から逃れ、叔父は半身不随で頭もちょっとおかしくなっている。生き残りである姉に嫌疑がかけられたが証拠不十分で釈放。この事件の忌まわしさと、大金持ちへのやっかみから、この一家は村人から忌み嫌われている。主人公である妹はオカルトに傾倒し、庭に銀貨や装飾品を埋めては厄災が来ないことを祈っている。微妙に狂っているが均衡が取れていた3人だったが、財産目当ての従兄弟が姉に取り入り屋敷で暮らし始めてから歯車が狂っていく．．．淡いトーンの映像と静謐ながらも身を潜めている狂気、この独特の雰囲気がなかなか。視聴者が、もしかして妹は思っていた以上にヤベえ奴じゃないのかと気づき始めるあたりから物語はカラストロフィーに向けて動き出す。

悪魔の墓場<最終盤>

悪魔の墓場
【500円】半世紀前に作られたホラー映画。害虫駆除のために地中に超音波を流す装置の副作用で死者が蘇り人間を襲う。ジョージ・ロメロの「ゾンビ」より3年前。さすがに古い。またこれ以上ないほどのバッドエンド。ポスターのカット、ここからヒロインのエロいシーンになるのかと思ったら無かった。

フリークスアウト 　Blu-ray＆DVD [Blu-ray]

フリークスアウト
【1,900円】つい最近の公開作品。AmazonにはないがU-NEXTで視聴。第二次世界大戦中のイタリア。手品師の団長、全身毛むくじゃらの怪力男、鉄を吸い付ける磁石男、昆虫を呼び寄せ自由に動かす青年、電気と火を操ることができる井上咲楽みたいな少女。ユダヤ人である団長は逮捕され強制収容所に移送される。異能者の4人は敗戦濃厚なドイツが逆転する鍵とみなされ捕らえられる。4人は脱出し、収容所へ向かう護送列車にいる団長を助けられるのか．．．監督は「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」の監督。日本では話題にならなかったが（私は映画館で観た）イタリアでは数々の賞を受賞したそうだ。低予算の映画だったが、これのヒットで本作は予算が50倍くらいになって大スペクタクル映画になっている。4人がそれぞれの能力を使って危機を脱するのはよいが、クライマックスは少女の本来の能力が発動し、これがチートすぎる。

　　　
GO!GO!TOKYO MER
【1,500円】U-NEXTで偶然に見つけたが、TOKYO MERの劇場版に合わせて作られたアニメ。MERのメンバーが擬人化された動物になっていて、1本2分のユルいショートムービーで30話まである。全編がYouTubeで見られるみたい。ドラマを見ていた人ならけっこう楽しめる。