真夏のビデオまつり「クラウド アトラス」「イングロリアス・バスターズ」

もうどうでもいいよ。

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東京都の感染者数27,676人の中に千葉県の3,180人が混ざっていたと。全員の検査をしているわけじゃないから意味のない数字だってみんな気がついているでしょ。これを気にしているのってテレビとコロナ脳の人だけだよ。

ナイトメア・アリー
【1,500円】ギレルモ・デル・トロの最新作。怪物は出てこなくて、職を求めてサーカス小屋に入った主人公が読心術を身につけ彼女と二人で独立する。会場をいつも満員にする人気者になるが、金持ちから大金をせしめるため彼女の反対を押し切って降霊術をやるようになるが危ない橋はいつか崩れる...すべてが裏目に出て一瞬ですべてを失う主人公だが、こいつは調子に乗りすぎだろうと誰でも思うので同情ができない。ギレルモ・デル・トロのわりに地味な映画だが、統一された映像のトーンと陰鬱な雰囲気はさすが。

演じ屋
【800円】WOWOWで放送された30分、計6回のドラマ。AmazonにはなくてU-NEXTのみ。WOWOWのドラマとは思えないほどの低クオリティ。2話完結になっているので1時間のドラマ3本で良かったんじゃないのか。薄味で小規模のスパイ大作戦ってとこか。ただ意外とビターテイスト。

ヘビー・デューティー(字幕版)

ヘビー・デューティー(字幕版)

  • ジャイルズ・オルダーソン
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ヘビー・デューティー
【500円】イラクで全滅した小隊、唯一の生き残りである主人公はPTSDで生ける屍状態。妻はなんとか夫を立ち直らせようと気分転換のためキャンプに行く。だがそこでギャングが裏切り者を処刑する現場を目撃してしまう。武器を持った6人に追われる主人公夫婦。だが主人公には軍隊で身につけた戦闘能力がある...って、あらすじだけ読むと面白そうでしょ。だけど脚本、演出、役者の演技、そのすべてがダメ。これは劇場で公開したりDVDを販売したり金を取ってはいけない映画。

ダウンヘル(吹替版)

ダウンヘル(吹替版)

  • ナタリー・バーン
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ダウンヘル
【100円】上の作品に似ている。自転車のロードレースの選手である主人公と彼女。山で怪我をしている男を助けたために武装集団に追いかけられる。ね、似てるでしょ。だがこっちの主人公は元軍人ではなくどうやって戦うのか、最初はワクワクしたが中盤から謎の感染症、敵が変なカルト宗教の一団、異世界から来たらしい変な生物、もうてんこ盛りでそのどれもよくわからないまま主人公サイドが全員死亡で終幕。なんだこりゃ。

クラウド アトラス
【1,900円】しょうもない映画を3本も見てしまったが、ここからの2本はそれを補って余りある名作だよ。時代も場所も異なる6つの話が交互に語られる3時間の巨編だが、ちっとも長い感じがしなくて、6本の話が途中でわからなくなることもない。全部ちがう話なのであらすじを書くことができない。6本はひとつに繋がっているわけではないが、関連が終盤になると明らかになる。この映画のいちばんの特徴は6本の登場人物が同じ。だが素顔で出るのはその人のメイン回だけで、あとは特殊メイクで年令も人種も違う人だったり、ちょい役だったり、映画を見直さないと絶対にわからないと思う。

イングロリアス・バスターズ
【1,900円】タランティーノ監督の、最後はカオスになるのが苦手という人も本作は大丈夫。ナチスを皆殺しにするためにアメリカが送り込んだ、ブラッド・ピット率いるユダヤ人の特殊部隊。なるべく残虐な殺し方をして最後は頭の皮を剥ぐ。わざと一人だけは生かして返し、自分たちの恐ろしさを伝えさせる。もう一人の主人公は映画館の女性オーナー。彼女は子どものときに一家を皆殺しにされ、ナチスへの復讐を誓っている。その映画館でナチスの幹部も来館する映画鑑賞会が開かれることになった。そこにはヒットラーも来るらしい...背景の説明になる序盤、一波乱ある中盤、大失敗の予感のブラッド・ピット側と、淡々と準備を進める女性オーナー、2時間半の大長編なのに退屈なシーンが一つもない。この2本がサブスクで見られるU-NEXT、だてに高くない。