冬のビデオまつり「仮面ライダー BLACK SUN」「メイジーの瞳」

今回は6本だが、仮面ライダーは45分の全10話なので映画に換算すると4本分。

ウェア 破滅(字幕版)

ウェア 破滅(字幕版)

  • A・J・クック
Amazon

ウェア -破滅-
【1,000円】ピクニックに来ていた一家が惨殺される。逮捕されたのは母親と二人で住む大男。彼の無実を信じる弁護士が主人公。これは法廷物かと思ったら中盤で様相が変わり手塚治虫のバンパイヤ。彼を助けようとした主人公やスタッフが犠牲になるのは後味が悪すぎる。

私たちのハァハァ
【1,000円】あるバンドが大好きな女子高生4人組。地元・北九州のライブで「東京のライブにも来てね」と言われ、本当に行こうとする。金がないので通学に使っている自転車で。東京までのロードムービーかと思ったら、お尻が痛くて広島で挫折。自転車を捨ててヒッチハイクで神戸。このペースではライブに間に合わない...いろいろなことがうまく行かず、喧嘩したり仲直りしたり、ひらすらグダグダの旅が続く。それも青春。2015年の映画だが、ほぼ無名の三浦透子が出ている。君は7年後にアカデミー賞を獲るんだよとこのときの彼女に教えてあげたい。

仮面ライダー BLACK SUN
【1,500円】アカデミー賞俳優になったんだから仕事を選べとあれほど言ったのに西島秀俊ウルトラマン仮面ライダーの両方で主役および主役級をやった唯一の俳優になってしまった。45分で全10話、胸がすく痛快な話ではなくひたすら重い物語。これを見せられてしまうと来年に公開の「シン・仮面ライダー」はどう作っても軽い話になってしまう。ヒロインはもっと美人の子はいなかったのか? 出演作を調べたら「悪夢ちゃん」で北川景子の少女時代をやった子だったよ。あと吉田羊はミスキャスト。これは栗山千明だろう。

メイジーの瞳
【1,900円】離婚をする両親が娘の養育権を争って、10日間ずつ父親の家と母親の家に住むことになる。もうこの段階で両親はクソ。だがそれぞれ仕事が忙しく、メイジーの世話をするのは元家政婦である父親の新しい妻と、バーテンダーをやっている母親の新しい夫。だが父親は新しい妻を、母親は新しい夫を下に見ていて、任せっきりのわりにメイジーが懐くのを良く思ってない。これがまたクソ。原題は「What Maisie Knew」、メイジーがわかったこと、それは自分を本当に愛してくれるのは実の両親ではなく、この二人であること。わかってよかった。主役の女の子、可愛いのにしっかりしていてでも生意気ではない。この破壊力に勝てる人はいないと思う。

ナイト・オン・ザ・プラネット
【1,700円】同日同時刻に世界の5つの都市を走っているタクシーの運転手と客の物語。ほとんど車中の会話だけの映画なので、簡単に類似品を作れそうだが人物造形が巧みで演じる俳優がみんな上手。これだけの脚本家と俳優が日本にはいないなあ。

ウィドウ 怪物の森(吹替版)

ウィドウ 怪物の森(吹替版)

  • ビクトリア・ポテミナ
Amazon

ウィドウ 怪物の森
【1,200円】ロシア製のホラー映画。怪物が住むと言われている森で捜索をする森林救助隊とそれを撮影するテレビスタッフ。だがここは本当にヤバい森でひとり、またひとり犠牲になっていく。主人公はロシア美人なのに、生き残るのはそっちかーい!