酷暑のビデオまつり「シャイロックの子供たち」「おもいで写眞」

台風7号はどんどん西にそれてる。私が住んでいるあたりは下手すると大雨にはならないみたい。

猿ノ王国

猿ノ王国

  • 坂井貴子
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猿ノ王国
【1,700円】ワクチンの危険性を訴える番組を作ったテレビ局のスタッフ。それをそのまま放送したいディレクター、無難な内容に改変したい上層部、役員さえ頭が上がらない人気キャスターが会議をしている。そのころ編集室ではビデオ技師、番組スタッフら3人が閉じ込められてしまった。同時進行の2つのドラマ、さらに自局で放送できなかったときのためにディレクターの指示で番組をコピーし、他局に渡そうとするスタッフと、それを阻止しようとする者...知っている俳優は一人もいないマイナー映画ながらけっこう凝ったストーリーで楽しめた。

レイクサイドマーダーケース
【1,200円】東野圭吾原作のミステリー。2005年の映画なので、役所広司薬師丸ひろ子杉田かおる柄本明豊川悦司が若い。有名中学受験のための特別合宿。参加は3家族の夫婦と子ども、それに塾の講師。そこに役所広司演じる主人公の浮気相手が届け物ということで訪ねてきて、そのまま居座ってしまう。主人公が外出して帰ってくると浮気相手が殺されている。殺したのは妻の薬師丸ひろ子。子どもの受験のために死体を隠して何もなかったことにしようとなるが...東野圭吾原作なのでそれで終わるはずもなく、意外な真相が明かされるが問題提起でラストになる。探偵役が犯人を指摘して終了というすっきりした物語ではない。

シャイロックの子供たち
【1,900円】Amazonにはまだ無いがU-NEXTのポイントで見た。安定の池井戸潤、原作ともテレビドラマとの内容を変えてあるらしい。WOWOWのドラマのあらすじを読んだらこっちのがおもしろそう。でも阿部サダヲの役が井ノ原快彦、上戸彩の役が西野七瀬佐藤隆太の役が加藤シゲアキのジャニーズ・AKB連合軍なのでちょっと無理。上戸彩ってCM以外では久しぶりに見たが、さすがに老けたなあ。でもこの枯れ具合でこれだけ可愛い人は逆にゾクゾクする。

おもいで写眞
【1,900円】同じ乃木坂でも深川麻衣は目元がキリっとして気が強そうなところが好き。母親が家を出て行ってから自分を育ててくれた祖母の死をきっかけに故郷に帰ってきた主人公。メーキャップアーティストになるという東京での夢が破れて家でごろごろしていると村役場に勤める幼なじみから団地に住む独居老人の遺影写真を撮って欲しいと依頼される。たしかに自分の祖母もピンボケ写真しかなかった。カメラを下げて団地を回るが縁起でも無いと断わられる。ケアワーカーをしている幼なじみの仲介で老人と話していると、自分が若い頃に働いてた店で記念写真を撮りたいと言われる。主人公のメイクの腕でお化粧をし、思い出の場所に来ると老人は自然と笑顔になる。遺影写真を思いで写真に名前を変えて募集をするとつぎつぎに依頼が来るようになり...たとえ事実と違っても思い出はその人にとっては真実、頑固で頑なだった主人公がそれに気づき表情が柔らかくなっていく変化がすごくいい。また脇を固める俳優が高良健吾香里奈吉行和子古谷一行と豪華。何度か出てくる老人たちの思いで写真がなかなか良い。

災い

災い

  • Anki Lidén
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災い
【800円】スウェーデン学校の怪談・夏合宿編。ポスターを見てもわかるように、白人だけでなく、アジア人っぽい子、インド人っぽい子、いろんな子どもがいる。また白人は英米独仏に比べ朴訥な感じで、日本人と友だちになれそう。ある子が「女の幽霊ってどんなのがいる?」と聞いたら「リングのサダコ」、「ジュオンのカヤコ」とスウェーデンでも一般的になっていたのか。

クロムスカ
【500円】これもU-NEXT。Amazonは配信はおろかDVDも発売されていない。この映画のどの要素を取り出しても、それならこっちのがいい、これならこっちのが上、と売り物がない中途半端な作品。とくに主人公の女性が勝手なことばかりするので協力している男性が犠牲になってしまうという珍しいタイプの胸糞映画。