GWビデオまつり「呪餐 悪魔の奴隷」「犬神家の一族」

5連休とか9連休だった人、きょうから普通の週末だ。昔はヘコんだよなあ。この先は夏休みまで連休がない現状、いつ解決されるのか。もういいけどね。U-NEXTのポイントがたまったので有料のコンテンツを3本。

呪餐 悪魔の奴隷
【1,500円】インドネシア産ホラー映画「悪魔の奴隷」の続編。私が1作目を見たのは数か月前なので内容をある程度は覚えているが、映画の上映は4年前。しかも終盤は1作目と密接にからんでいるわりにダイジェストとかもないので、主人公の家族の話が突然に出てきても覚えてないよね。台風による浸水で孤立したマンション、しかも停電。前日に起こったエレベーター事故で10世帯くらいが遺体を置いてお通夜。主人公、長男、次男がそれぞれの事情で別々にマンションの中を捜索することになる...ラスト30分まで何も出ない。暗闇のドキドキだけで90分を引っ張っている。本格的に出るのは最後の15分だけなのでレビューを見ると普通のホラー映画として見た人は酷評の嵐。主人公のインドネシア美人タラ・パスロに思い入れがないとつらい映画かもしれない。

THE BATMANザ・バットマン
【1,000円】名作「ダークナイト」三部作とも繋がってないし、「ジャスティス・リーグ」とも無関係だし、バットマンのかっこいいメカも出てこない。サブタイトルを付けるなら「名探偵バットマン」。警部といっしょに連続殺人事件の捜査をするバットマン。クライマックスでは犯人が引き起こした派手な災害があるが、これもバットマンである必要はないしなあ。「ダークナイト」の後にこの映画を作った度胸には拍手。

リベンジ・ガール
【300円】中国産のSF映画。U-NEXTのポイント祭りは完全に私の負け。インド、台湾、タイ、インドネシアベトナム、現地はわからないが日本に入ってくるアジアの映画はそこそこの水準だよね。インドなんか完全に日本を追い越しているし。だがこれはひどい。ヒロインはこんなにかわいくない。寝起きの松本まりかって感じ。ストーリーも陳腐だし、なにより映像がひどい。昭和のテレビドラマみたいなカメラワークだよ。

東京二十三区女
【1,200円】WOWOWで放送されたらしい25分ドラマが全6話。原作は読んだ。東京が大都市になる過程で隠してしまった場所(渋谷の地下を流れる川、ゴミ捨て場である夢の島)や江戸の跡(刑場、縁切り神社)、伝承を紐解くとともに、それにまつわる現代の怪談。25分が歴史探訪+ドラマなのでドラマ部分は15~20分。なのに配役がすごく豪華。倉科カナ佐野史郎安達祐実桜庭ななみ小日向文世壇蜜竹中直人中山美穂。この名優が演じるドラマを、交互に出てくる歴史探訪パートの島崎遥香がぶち壊す。ここまでの役者をそろえながら、なぜ全話に出てくるナビゲーターをぱるるにした?! 同じ年の清野菜名や、ギャラは安そうな森川葵ならかなり違った印象になったと思う。

犬神家の一族
【1,000円】脚本は小林靖子だったんだがなあ。市川崑監督の映画の印象が強すぎる。あれを超えるには時代か国を変えるしかないのではないか? 金田一役は吉岡秀隆だが、石坂浩二古谷一行に比べて軽いしうるさい。このシリーズって犯人が目的の人を全員殺し悲願成就したあとに金田一が犯人を指摘する。たぶん犯人は逮捕されなくてももう殺人をしないし目的を達成したので自殺。金田一はいわば事件の解説委員。なので、軽くてうるさいと本当にマヌケになる。あと犬神家の令嬢が映画では島田陽子だったが今回は古川琴音。これは個性的な人よりオーソドックスな美人にして欲しかった。古川琴音って、岸井よしのや趣里と同じクラスタだと思う。

  
  岸井ゆきのクラスタ

広瀬すず有村架純は代わりがいるけど、このクラスタの人は代役がいないんだよね。かといって、この3人にも互換性が無い。犯人・佐清・青沼静馬の精神的な関係が映画と変えてあった。映画のが単純でわかりやすかったかな。あとラストシーン、まぬけな金田一がますます惨めになるのは良かった。