新年ビデオまつり「ゾンビランド」「No Activity/本日も異状なし」

お店はやってないしテレビはつまらないし寒いし、早くも新年二発目だ。

【1,200円】 友人の葬儀で山の中の一軒家に集まった6人の男女と未亡人。思い出話をして一夜を明かし葬儀に出て帰るはずだったが奇妙な事が起こったり、死んだはずの友人の姿を目撃したり、なにかがおかしい...この3行を書いて、これが心霊物ではないとすると結論は一つしか無いと自分でも思ったが見ているときは気づかなかった。犯人というか仕掛け人が最初からちょっとおかしいのがラストのサプライズを薄めている。伏線なのかもしれないがこれはマイナス。

【1,200円】 ゾンビ映画では屈指の名作と呼ばれている作品。たしかにこの映画ではゾンビが主題ではなく背景として使われているのが新しい。ゾンビがいる世界で生き残った主人公のロードムービーと成長物語になっている。だが主人公がヘタレのくせに口ばかり達者で、私は終始イライラして好みに合わなかった。

【1,000円】 電気を自由に操れる能力を持った主人公の生みの親探しと、死産と聞かされた娘の墓がない真相を探す母親。そう、この二人は親子で、手がかりを持っている娘は物語のけっこう早い段階で母親を探し当てる。だが相手は名女優のため娘が簡単には言い出せないことが後半の悲劇を生む...この娘、自分を襲った義理の兄を殺したのは正当防衛で良いとして、以降は自分の欲求を満たすために殺している。彼女を怪物として描くか、哀れな娘として描くかが定め切れてないまま撮影に入っちゃったみたい。

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【1900円】 今年になってまだ1週間だが、2022年のドラマNo.1はこれだ。たぶんこれを超える作品にはお目にかかれないだろう。Amazonオリジナルドラマで30分の6話完結。大規模な麻薬取引が行なわれるという情報により厳戒態勢が取られた夜の東京。そこで偵察をする刑事(豊川悦司中村倫也)、警視庁の通信室(木村佳乃清野菜名)、取引の情報を偶然に知ってしまった女性(岸井ゆきの)が監禁され、それを見張る子悪党(岸谷五朗岡山天音)。この3組の会話で物語が進行する。終わってしまうのが惜しく感じる3時間で、脚本・演出・演技、どれも完璧。ちょっと残念なのが配役がマッチしすぎていること。ドラマの概要と7人のキャラを説明し誰が演じるのが良いかのアンケートを行なったらこの7人が選ばれると思う。この人がこんな役?という意外な俳優を半分くらいいれてもこの脚本なら耐えられる。会員無料なのでお勧めする。オリジナルドラマでAmazonNetflixに勝つにはこの方向性だな。