秋の映画まつり「アイミタガイ」「坂の上の赤い屋根」

秋というか冬というか。

ファイナル・デッドブラッド

ファイナル・デッドブラッド

  • ケイトリン・サンタ・フアナ
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ファイナル・デッドブラッド
【1,500円】なんと、ファイナルデスティネーションシリーズが14年ぶりに新作だ。1作目の公開が2000年なので四半世紀の間にCG技術が進歩してダイナミックにはなっているのだが、肝心の「死のピタゴラスイッチ」が簡単すぎる。ここは手を抜くのをやめようよ。

108時間
【1,500円】ほぼ偏執狂の演出家が演者を108時間眠らせない劇を作る。場所は曰く付きの廃病院。現実と夢想の境界がだんだん曖昧になって、その場所に漂うなにかにシンクロしてくる...B級ホラー映画かと思ったら映像や演出が意外とちゃんとしてて、クライマックスでのカタルシスや話の畳み方もちゃんとしている。でも4日半も寝なかったらもっと苦しいと思うんだけどな。

呪葬

呪葬

  • セリーナ・レン
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呪葬
【1,000円】台湾で大ヒットという触れ込みのホラー映画。主人公の偏屈な母親が好きになれないのと、ホラーなりの物語の整合性がきちんと取れてないのが気になった。

アイミタガイ
【1,800円】以前に見た「六人ぼっち」みたいに、なんとなく見たらすごく良い映画だったという作品。黒木華演じる主人公は中学生のときからの親友を事故で亡くす。なんでも話せて、主人公が迷ったときはいつも背中を押してくれた親友だったのに、心に空いた穴を埋められない。それは親友の両親も同じで娘を失った悲しみから立ち直れない...「あいみたがい」って言葉は聞いたことがあったが意味をよく知らなかった。公式サイトによると「相身互い」と書いて「誰かを想ってしたことは、巡り巡って見知らぬ誰かをも救う」。大きな事件が起こるわけではないが、主人公のまわりのささやかな出来事が、ファイナルデスティネーションではないが「善意のピタゴラスイッチ」となって繋がってくる怒濤のラスト。死んだ親友役はたまにドラマで見る人で、いまは「よいことわるいこと」に出ている藤間爽子。

   

この人って三代目藤間紫だったんだな。

 

坂の上の赤い屋根
【2,000円】U-NEXTでは配信がされている全5話。それにしてもWOWOWのミステリードラマのはずれの無さよ。今晩は早く寝ようと思って、映画ではなくドラマの1話だけを見て風呂に入ろうと思ったらあまりの面白さに2話も見てしまった。ある男が女子高生を洗脳して両親を殺させた事件で、男は死刑、女子高生は無期懲役になる。不可解な点も残るこの事件を題材にした小説の連載をすることになり、その作家が倉科カナ、編集者が桐谷健太。関係者のインタビューをすると当時は明らかになってなかった事実がでてきて事件は別の様相を見せる...毎回、どんでん返しがあって、最終話で明らかになる真相。だが最終話にサプライズを持ってくるために語り尽くせてない点がいくつかありちょっとストレス。