梅雨のビデオまつり「探偵・由利麟太郎」「日曜の夜ぐらいは」

昨日のつづき。

   

これは可愛いから大目に見てやってくれ。しかし、このスペースの権利を買った人って何の得があるのか?

マッドマックス 怒りのデスロード
【1,900円】最新作の「フュリオサ」を見たあとで「つまらなくはないが前作のが良かったよなあ」と思った。実際にそうなのか確かめてみた。この2つの作品、そもそも映画の格が違う。最新作をAKB劇場とすると、前作は宝塚。もちろん最新作はフュリオサの半生記を描いたものなのであれ以上のアクションは入れられないという宿命はある。だがそれにしても「怒りのデス・ロード」の丁寧な作りにあらためて驚く。向こうからトレーラーが画面の手前に走ってくる。そのままのカメラ位置で情景はわかるし迫力も伝わっているのだが、途中で3秒間くらい空中から見下ろしたカットが入るのだよね。このカット割りの細かさがスピード感と臨場感を増している。ラストシーンの無言の別れは何度見ても泣ける。

探偵・由利麟太郎
【1,700円】原作は横溝正史、2020年に放送された45分全5話のテレビシリーズ。U-NEXTで偶然に見つけたがこの存在を知らなかった。「由利麟太郎」は横溝正史金田一耕助より前に書いたシリーズものらしい。以前も触れたが、横溝正史の作品って江戸川乱歩以上にエグいよね。吉川晃司っていまの方がかっこいいよね。高倉健も中年になってからの方がかっこ良かったと思う。いつまでも20代のままでいようとするキムタクはもったいないことをしていると思う。おどろおどろしい雰囲気と意外な犯人で横溝ワールドをうまく再現できていてドラマのテンポも良い。動機に無理があるのも横溝作品ならでは。第1話の新川優愛と最終話のインディードの人がすごく可愛い。

GIVER 復讐の贈与者
【?】1話30分全12話のテレビシリーズ。3話で挫折してしまった。もしかするとこの後に俄然面白くなるのかもしれないので評価は控える。U-NEXTの宣伝文句が「ベストセラー作家たちが絶賛する新感覚リベンジミステリー小説をドラマ化」。1話30分のドラマって「高嶺のハナさん」がそうだが、短い分、駆け足でしょ。ところがこのドラマは時間を持て余してすごく冗長なんだよ。いったい原作ってどうなっているんだ? 「ちびまる子ちゃん」みたいに30分で2話にしたらもっとテンポが良くなるのではないか?

日曜の夜ぐらいは
【1,700円】例の原作者に不幸があった件、原作と脚本の関係について「原作のままだったら作品性が失われてしまう」と言ったアホな脚本家がいたそうだが、だったらオリジナルの脚本を書いて持ち込めばいいだろう。このくらいの脚本が書けるようになってから言え。主演は清野菜名、それに岸井ゆきの、生見愛瑠もほぼ主役。この配役がうまい。めるるはどうなんだと思ったが、濃い清野菜名とくどい岸井ゆきのの間に入ると丁度良い。もし前田敦子だったら確実に胃が持たれた。この人選はプロデューサーの力量。不幸な境遇にいて、仕事も苦しいだけ、友だちもいなくて、人生に夢も希望も持てない3人の女性が偶然に出会って、ある幸運により人生を切り開いていく物語。こう書くと陳腐だが、ストーリーの進め方が丁寧でこれは脚本のうまさ。