新年ビデオまつり「アトラクション 侵略」「ラビッド・ドッグズ」

あまり期待しないで見たらけっこう面白かった6本。

【1,000円】 1時間の映画だが、これって映画としても特別ドラマとしても短いしどういう経緯で作られたんだろう。何も考えずに生きているバカがうらやまし、一度でいいから失敗がしてみたい、順風満帆の大学生活を送っていた主人公、就職に失敗しドン底に。やっと入った零細企業、地下にある社史編纂室*1のおじさんに副業を誘われる。結婚式、婚活パーティーのサクラをする仕事。こんなんのチョロいと思っていたのに数々の失敗...さすがに1時間は短い。せめて1時間半でもう少し掘り下げた内容にしたら面白かったのに。

ミッション15(吹替版)

ミッション15(吹替版)

  • ジェニファー・モリソン
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【1,500円】 登場人物も少なく、ほとんどがエレベーターの中という低予算映画だが終盤のツイストがそこそこ見事。PTSDになったアフガンからの帰還兵3人が偶然に乗り合わせたエレベータが途中で止まり閉じ込められる。開始30分で判明するし、あらすじにも書いてあるのでバラしちゃうが、これはPTSDの治療のための実験だった。だが事態は思わぬ方向に進み、主人公に危機が迫る...この実験の発案者である将軍がクズだが、女性の主人公がなぜかすごいマッチョでラストでは復讐するのが気持ちいい。

アトラクション 侵略(吹替版)

アトラクション 侵略(吹替版)

  • イリーナ・スターシェンバウム
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【1,900円】 以前に紹介したロシア製SF映画の続編。なぜか制作費が前作の数十倍になって壮大なスペクタクル巨編になっている。だが日本ではミニシアターの単館上映だったみたい。別の天体から来たロケットが故障で地球に接近してしまう。そのまま遠ざかるはずが、ロケットを攻撃してしまったので都市に墜落し甚大な被害を出してしまう。修理をしたらすぐに飛び立つはずが騒ぎが大きくなり人間同士の闘争に発展してしまったのが前作。この星の巨大な母船がやってきて、地球は宇宙に害を成すとして攻撃をしてくる...「地球が止まった日」と「インディペンデイスデイ」を合わせたような話。宇宙人の攻撃が壮大なわりに、宇宙人から特殊な能力を授かった主人公が簡単に防いじゃったのがなんとも。

【1,500円】 ここから3本はOSOREZONEの作品。これだけで月額料金をペイしちゃった。主人公はいつかホラー映画の監督をすることを夢見る助監督の三浦貴大。青春ラブロマンスの撮影をしているが、撮影場所の廃校にいた悪霊がでてきて修羅場と化す...いわばスプラッターコメディ。とにかくバカバカしい。なのに三浦貴大成海璃子が熱演すぎて涙を誘う。クライマックスはなぜか成海璃子の武闘アクション。みなさん、お疲れ様でした。仕事は選ぼうね。

【1,700円】 ホラー映画って、心霊物、サイコ物、怪獣・異星人物があるでしょ。これはどれかなにか映画の半分まではまったくわからないし、確定するのはクライマックスの直前なのよ。それなのに無くても良い最初のシーンでバラしていて、なぜその必要があるのかと。外国のホラー映画を見ていつも思うのが、家で変なことが起きて、子どもが変なのを両親がわかっているのに、なんで同じ部屋で寝ないのかと。ラストで判明するミスディレクションが見事。

ラビッド・ドッグズ

ラビッド・ドッグズ

  • リカルド・クッチョーラ
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【1,900円】 いまから50年くらい前の映画。3人組の強盗が、たまたま居合わせた2人を人質に逃亡する。ほとんどは乗用車の中なのに最後まで飽きさせないのがすごい。強盗3人の見事なまでのクズっぷりで物語を引っ張っているわけだ。ラストの大どんでん返し、伏線はあったものの本当にラストシーンまで隠し通した。

*1:よくある設定