新年映画まつり「サンダーバード55」「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」「シークレット・マツシタ」

今年はじめての映画はこの3本。

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上映館も上映回も少ないのでほぼ満員だったよ。高齢者ばっかり。老婆も多かったのでみんな少年少女時代の思い出なんだね。日本初放映から55年目にして新作の登場だ。人形もメカも当時の映像から再現して撮影した完全な新作だ。ただし! 限界はあった。最新鋭の旅客機や列車が事故を起こして、それを国際救助隊が救出するのがドラマの見所だが、そっちのメカや舞台を作る予算はなかったようだ。45分の映画を3本、その前にメイキングや制作者のインタビューが入る。1本目はペネロープが国際救助隊のロンドンエージェントになり、はじめて島を訪れジェフ・トレイシーからメカの説明を受ける話。2本目と3本目は依頼を受けて事件の現場にいったペネロープが窮地に陥りサンダーバード1号と2号が出動する話。これを言ったら元も子もないが...救出するのは警察で良くね? なので救出するためのメカは出てこない。映画.comのレビューを見ても賛否両論で、たぶんタイトルを

  サンダーバード ~ペネロープの冒険~

にしておけばこれほど文句はでなかったはず。ほとんどペネロープの話だったが吹き替えの満島ひかりが素晴らしい。なにしろ吹き替え版しか見てないからペネロープといえば黒柳徹子だ。そこから離れずに、かといってモノマネではない。UQモバイルのCMでも全然ちがう声を出してるよね。あとテレビではわからなかったが、サンダーバードは2065年の話だったんだな。つまりテレビ放送時は100年後の世界。いまから45年後の世界。計器類がディスプレイとキーボードではなく、メーター・ダイアル・ボタン・レバーで昭和感が満載だ。

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見たかったのが1本目と3本目で、どちらも上映回が少ないので4時間も間があるのよ。しかたないのでこれを見た。第1期と第2期は見た。第3期は一作目を見ただけだったかな。結論から言うと、この映画はスパイダーマンシリーズの完結編だ。それも第3期だけでなく、第1期からの。物語にものすごく大きな仕掛けがあって、ネタバレにならずに内容を紹介することができない。アベンジャーズが好きで本作を見に行く人がいたら、映画館に行く前に第1期の1話と第2期の2話は必ず見てから行け。とくに第2期の2話。ヒロインがラ・ラ・ランドの人のやつ。あれの結末を知ってから行くと、本作は泣けるぞ。といってもラ・ラ・ランドが生き返るわけではないよ。本作で出てくる「マルチバース」って考え方、ウルトラマンではとっくに取り入れているんだよね。勝った、マーベルに円谷プロが勝った。

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タイトルのインパクトだけで見に行って後悔したパターン、またやってしまった。ペルーのホラー映画だが、ペルーは日系人が多いんだよね。フジモリ大統領っていたでしょ。心霊スポットに撮影隊が行って、本当にヤバイ霊が出てくる話。これってプライムビデオに10本はあるよ。この映画、とくに新しいものがなかったな。このジャンルの傑作「グレイブエンカウンターズ」などに比べてなにが足りないんだろうと思ったが、舞台が廃病院とか廃校に比べて屋敷が狭いんだ。だからメンバーがいなくなると探しきれないのではなくて、本当に消失させなければならない。そこでリアリティが薄れてしまう。それでも「真・鮫島事件」や「樹海村」よりは面白かった。邦画はもっとがんばれ!