新年ビデオまつり「かしこい狗は、吠えずに笑う」「ハンガリー連続殺人鬼」

毎日、寒いねえ。

【1,700円】 「4」までは見たけど「5」ってあったんだ。さすがにアクションに切れは無いが、ギャングと殺人ゲームの両方に命を狙われる設定が最後まで飽きない。中国人の相棒が、過去の相棒でもっとも有能。

【1,500円】 カルト的な名作映画として名前があがっていたので見てみた。大柄でブルドックみたいな顔(本人談)、しかもいじめられっ子の主人公。毎日が苦痛でしかない。ある日、同じクラスの小さくてチワワみたいに可愛い子が話しかけてきて仲良くなる。放課後はいつも一緒で主人公の世界が一変する。この幸せがいつまでも続くはずだった...中盤までは面白かったし、カタストロフィが来るのもこの手の話の定石なんだが、それがぶっ飛びすぎて一気にリアリティが無くなってくる。ここは好みが分かれるとこだなあ。

【1,200円】 ブラジル製のホラー映画。心霊現象と幽霊退治がウリのYouTuber4人組。だがまだ一度も心霊現象に出会ったことがない。幽霊が出ると生徒が怖がっている高校、そこの校長から一晩だけ高校に滞在し、幽霊などいないことを翌朝に生徒たちの前で宣言して欲しいと依頼を受ける。なにかがいたらいたでアクセス数が稼げる、いなかったら校長が喜ぶ、どっちに転んでも損がない仕事のはずだった。命を狙う邪悪な霊に遭遇するまでは...ストーリーや次々に起こるイベントは悪くない。だが男3人がバカすぎて、ふざけすぎていてイライラする。

ここからの4本は「OSORE ZONE(怖れゾーン)」というサイト。月額500円で見放題のホラー映画専門のサイト。作品数は少なくメジャーなものは無いが、Amazonプライムで有料の動画がいくつか入っており、それを全部見て1ヶ月で退会すれば十分に元は取れる。

【1,200円】 終身刑サイコキラー6人が脱獄しお化け屋敷に潜入した。そのお化け屋敷は過去の凶悪事件を再現した部屋が売り物で、それはまさにこの6人が起こしたもの。それぞれが部屋に入り見に来た観客を血祭りに上げる...なかなか面白い設定。だがこの映画に出てくる男がみんなバカで、そのバカ男のせいで女性が犠牲になっていくのが腹立たしい。

【1,700円】 たしかラドクリフハリーポッター後の初主演作ではなかったかな。いまではイギリス版ニコラス・ケイジになっているが本作はその前。19世紀のイギリス、息子を出産して亡くなってしまった妻が忘れられず失意の日を送る弁護士の主人公。仕事の成績も思わしくなくクビ寸前。最後のチャンスとして与えられた仕事が田舎にある屋敷のどこかに存在する遺書を探すこと。だがその屋敷は幽霊が出ると噂され村人は誰も近寄ろうとせず、主人公にも関わらないようにしている孤立無援状態。屋敷でひとり作業をしていると変な気配や音がする...この屋敷で過去になにが起こったのかを解明と、亡霊をどうやって鎮めるかがなかなかスリリングな良作。だがラストはそう来るのか? これ、フランダースの犬タイプの、キリスト教文化圏ではハッピーエンドでも日本人には超バッドエンドだぞ。

ハンガリー連続殺人鬼(字幕版)

【1,900円】 ハンガリー製のミステリー。自分をふった恋人を殺した罪で終身刑になり投獄された男。7年後に同じ手口の連続殺人が起こり町を不安に陥れる。若い検事が捜査にあたるが、過去の事件を掘り返されるのをよく思わない警察は非協力的。映画開始後30分で見る者には真犯人が提示される。殺人をつづける犯人、捜査をする検事、なぜか自分がやったと主張し投獄されている男、この3人に交互にスポットライトが当たりながら物語が進む。地味な話ながら最後まで飽きずに楽しめる。なにより1960年代、当時は社会主義だったハンガリーの鬱々とした空気がすごく良い。

【1,700円】 ハロウィンを題材にした9話のオムニバス。それぞれホラー映画のメガホンを取った監督が担当し、趣向が違うのも良い。ホラー物、サイコ物、ドタバタ物、SFっぽいのもあり楽しめる。ただ90分で9話なのでちょっと短いかな。