冬のビデオまつり「教祖のムスメ」「モンスター・フェスティバル」

今回もマイナーな作品が大集合。

教祖のムスメ
【1,700円】毎日放送の制作で、千葉テレビテレビ埼玉などローカル局で放映されたものらしい。私はU-NEXTで見たが、いま検索したら出てこないので2月までの配信だったのか。1話24分の全6話、毎回スピーディーな展開で一気に見てしまった。通常の45分なら全3話。何度も書いているが地上波の全10話は長すぎるというか、それだけのドラマを書ける脚本家がいないんだよ。物語はある高校に転校してきた少女と、その高校に通う男女の双子。妹役の豊嶋花ってどこかで見たと思ったら「お耳に合いましたら」で親に隠れてドミノピザが食べたい深窓の令嬢か。妹は良いのだが、兄が優柔不断、消極的、バカでいらいらする。だがこの兄のバカさを真犯人が利用して決着を付ける最終回は見事。

ライダーズ・オブ・ジャスティ
【1,500円】珍しいデンマーク映画。軍人の主人公は妻を列車事故で失う。その列車に乗り合わせていた男が主人公の家に来て、あの事故は仕組まれたものだと教える。その男と2人の協力者、さらに救出した男、この4人の助けを借りて妻を奪った組織に復讐をする...家族の復讐でギャングやマフィアを全滅させる話もずいぶん見たけど、この「よくある話」がじつはこの映画のひねりになっている。4人の協力者が全員、社会不適合者なのが面白い。

ほうきに願いを
【800円】題名は「星に願いを」に引っかけているのかな。初めて見た人だけど、広瀬すずの下位互換の人と、清原果耶の下位互換の人が主人公。いろいろなテーマを盛り込んでいるのだが、掘り下げ方が中途半端というか、最後はぜんぶ放り出して完了。

モンスター・フェスティバル
【1,500円】ホラー映画が大好きな主人公は、近所で開催されるホラー映画の祭典にガールフレンド、友人と一緒に参加する。主催者が壇上に上がり、この祭典の趣旨が説明される。会場には大量の殺人鬼、ゾンビ、吸血鬼が放たれて数百人の参加者を殺す。生き延びるコツはホラー映画の定石に従うことだと。くじけそうになる主人公にガールフレンドが放った言葉が最高。

   
   「あなたのムダな知識は、ここで役に立つの」

有名なホラー映画のパロディがもっと随所に出てくるのかと期待したらそうでもなかった。でも彼女も生き残って良かった。

リゾートバイト
【1,200円】ジャニーズもAKBも出てこないホラー映画だったので見てみた。伊原六花って目に力があっていいんじゃないか。映画は怖いのは最初だけで後半は活劇になる。もうちょっとCGをがんばろうよ。

トンソン荘事件の記録
【1,200円】きっかけは心霊映像だがそれを調べるうちに過去の一家惨殺事件に行き当たる。それを調査しているときに出てきた矛盾点から事件の真相が判明する。このあたりはミステリー。終盤はホラーになるが、ホラー映画って話の畳み方が本当に難しいと思う。とりあえず全員死亡にすれば決着は付くのだが、なんかなあ。