秋の映画まつり「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」「護られなかった者たちへ」「DIVOC-12」

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園子温監督のハリウッドデビュー作。この監督にいつもより多くの予算をあげて映画を作らせたらどんな作品ができるかを試してみたかった人がいるに違いない。それ、失敗でした。4分の1ずつを渡して4本の映画を作らせた方が良かったと思います。最初から最後まで収拾が付いてない。かといってエネルギーがあふれるハチャメチャな映画というわけでもない。序盤が寺山修司、中盤がマッドマックス、終盤が西部劇。ニコラス・ケイジも仕事を選べよ。主人公の味方なのか敵なのかよくわからない坂口拓さんはおいしい役だった

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東北の震災で妻子を失い暗く屈折している刑事役が阿部寛。終止、ポスターの表情。同じくポスターの右側、下から2番目が紘一さんで最初の犠牲者。左上が主役の佐藤健。最初から犯人ぽい挙動だが、真犯人は別にいるのはミステリーファンならずとも想像が付く。だが殺害方法やラストで明らかになる動機に無理がありすぎて、逆に真犯人がわからないと思う

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コロナで俳優はまだ細々と仕事があるものの、映画の作成に携わっている脚本家や撮影スタッフは壊滅的。彼らを支援するためにソニー・ピクチャーズが立ち上げたプロジェクトがこれで、12人の監督が10分間の短編映画を作るというもの。でも良かったのって数本だけだったなあ。君らの力はこの程度かと問いたい。小川沙良ちゃんがひさしぶりに見られたのは良かったぞい。あと清野菜名のカンフーアクション。この人はもっとこっちで行くべきだと思う。120分の映画を観るより、10分の映画を12本観る方が数十倍も疲れるのな。3本目にこれを持ってきたのは失敗だったよ