教師だけの問題か?

こんな記事があった。*1

10歳不登校YouTuberを機に考えたい。民間経験のない教師はいらない

学校に行かなくてもいいと10歳の不登校YouTuberが話題になっていて賛否両論渦巻いているけど賛否どちらにせよ今の義務教育システムや学校システムは時代錯誤で今の時代に合っていないのではないか。学校に行かなくてもいいとは私は思わないけど今の学校教育は問題が多すぎる。その1つが教師の選考方法だ。多くの教師が民間経験などなく教師になってしまう。教師経験しかない。学校以外の職場を知らない。この視野の狭さや経験のなさこそ大きな問題なのではないか。だから教師は民間企業経験何年以上の人に限るみたいにすればいい。

 べつに教師が聖職だとは思わない。だがプロなのである。こういう教師なんか誰でもできるという奢った視線が学校をダメにしていると思う。民間企業で存分に力を発揮して周りからも嘱望されている人はわざわざ教師にならない。3年後に教師になることを前提に民間企業に勤めたって民間企業の神髄はわからない。これをやるなら大学みたいに特定の単元だけの非常勤講師を民間からスカウトした方がいい。あと教育=教師ではない。何度も書いていることだが、ドラマの視聴率や映画の観客動員数が振るわないと「○○○○爆死!」と俳優が揶揄されるが、俳優の力なんか極わずか。プロデューサー、脚本、監督で作品は決まる。俳優なんかコマの一つに過ぎない。同じように教師というのも教育システムのパーツの一つに過ぎない。いまは教師が授業の準備にかける時間は全労働時間の2割とか3割と聞く。膨大な事務作業、部活の顧問、学校行事が教師の時間を奪っている。ここから教師を解放するために民間企業出身の事務官をまとまった数入れるのは良いと思う。これは役に立たない教師にやらせるより民間企業で鍛えられた事務処理能力、OAスキル、PDCAサイクルの回し方が物を言う。病院なんかも看護師が行う仕事で看護師でなければできない医療行為は1割から2割くらいしかない。看護師6人の代わりに、看護師1人+介護士2人+雑務要員3人のチームで回せるように思う。その方が人件費が抑えられる。

一例を書いたが、良い教育を行うには良い教師だけでなく、教師を支えるシステムの改善が必要。だがそれだけでは足りない。

良い教育=良い教師+良い教育システム+良い親(+良い子ども)

良い子どもは良い親の元で育つ。教員をやっている弟夫婦の話を聞くと、ダメな学校は親がダメ。でもそれを言えないのがつらいそうだ。