経営のプロのコンサルが倒産

この記事は大笑いだ。

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「経営のプロ」コンサルの倒産が過去最多

だって経営のプロなんかじゃないもん。以前に本人が「起業をしました」とか「経営者です」と言っても、その会社がIT産業、人材派遣会社、不動産業だったら信用するなと書いたが、コンサルタントってそれ以下だよな。資金も資格も必要ないから誰でも始められる。この「参入しやすい業種ほど倒産も多い」の例として中華料理店とラーメン店を比較した記事がある。長いので興味がある人意外は読む必要ないよ。

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ラーメン店の倒産が過去最多ペースを辿るなか、中華料理店は対照的な動きをみせている。街中でよく見かけるラーメン店と中華料理店は、どちらも野菜や肉を使い、火力も必要で物価高の影響を大きく受けている。だが、2024年1-8月の倒産はラーメン店が44件、中華料理店は7件と好対照だった

これはあくまでも倒産の数だから、倒産する前に廃業したり業態を変えた店を入れると2ケタ多いと思う。私が住んでいる町でも開店して1年くらいで無くなったラーメン屋はけっこうあるよ。景気の動向を見る上で、コンサルタントとラーメン屋の倒産は除外していいと思う。あと、今朝のニュースでやってたが、これは学生が気の毒。

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前払いの授業料が戻ってこないとか、社員も給料が未払いのままとか言ってた。この手の被害は脱毛サロンやエステでは聞いたことがあるが予備校でもあるのか。少子化や過当競争のほかに、「いまの受験生は中学生のときにオンラインの授業だったので、わざわざ予備校や塾に出向くのを避ける傾向がある」とテレビで言ってた。真偽の程はわからないが興味深い傾向だ。これが本当なら新規参入のチャンスもあるよね。では飲食業全体ではどのような傾向になっているのか。

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文中のグラフを私が作り直したのがこちら。

2013年から2024年の1月から10月までの倒産件数の合計が灰色の棒グラフ。2022年から2023年、2024年と急激に増えているように見えるが、むしろ2021年と2022年が少なかったのが真相。なぜ少なかったのか。本来、倒産するはずだった店がコロナの補助金で生き延びた。それが2023年に補助金がなくなったので予定どおりに倒産。3年間の移動平均(2021年なら、その前後、つまり2020年から2022年までの平均)を見ると増えたのではなく「元に戻った」のがわかる。この件も含めて2020年から2022年のコロナ対策は適切だったのか、つぎにパンデミックが来たときはどうするべきなのか、これってどこかで議論されているのだろうか。無さそうで心配。