小松彩夏「白衣の戦士!」

一国一城の主、小松彩夏のドラマもあと2回だ。視聴率は先週の8.4%からちょっと上がって8.6%。みんな中条あやみのくどい顔と芝居に慣れてきたところなのに、あと2回は惜しい。ドラマの方は申し訳程度に手術の話とか院内の話があるだけのラブコメディ。テレビ関係者に強く主張したい。看護師ものの傑作で、まだドラマ化されてないのがある。

おたんこナース(1) (ビッグコミックス)

これは笑いあり涙ありのコメディとしても良くできているし、看護師や病院のエピソードも真面目に描かれている。ドラマ化するなら、中条あやみではないんだよな。基本は真面目だけどちょっとずれている人。20代の北川景子なんか良かったが、もう年令的に主任の役だからな。

現役看護師が語る「白衣の戦士」第10回-看護師になった理由-

 こんなシーンがあった。

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「斎藤はなんで看護師になろうと思ったの?」

 娘が大学に入ったとき、クラスで自己紹介をするとき「なぜ看護師になろうと思ったか」と付け加えるように言われたそうだ。みんなの動機が

「母も祖母も看護師だったので小さいころから自然と看護師になろうと思っていました」

「中学生のときに入院したことがあるんですが、そのときの看護師さんに優しくしてもらって」

 ほとんどこの二つに集約される。逆に全員が看護師を志した強い動機があった。考えてみれば看護師って、国家資格を持っている専門職としては普通の人が接する機会がもっとも多い職業ではないだろうか。弁護士とか裁判官って存在は知っていても子どもが会う機会はないだろ。警察官とか自衛官はちょっとビビる。システムアドミニストレーターとか危険物取扱技術者はその存在を知らない。教師も看護師以上に接する機会が多いが、良い印象が無かったりする。その点、看護師はこちらが弱っているときに接するので、向こうはルーチンをこなしているだけなのに神々しさを感じる。このドラマを見た8.6%の国民の中で「わたしも看護師になりたい。中条あやみみたいにくどくない看護師に」と思った子がいればうれしい。とにかく人手不足なんだよ。ところでその自己紹介のときに話した娘の志望動機。

「あー なんとなくです」

そういう子もいる...