無事にお通夜と告別式が終わり母は骨壺に入った。生前からの母の希望が
・参列は3人の息子夫婦だけ(孫は可)
・親戚や会社関係の弔電、香典、お花は不要
・無宗教で行う
これだと合計7人で坊さんも呼ばないので葬式が盛り上がらないよ、すぐに終わっちゃうよと何度も母に言ったのだが「それでいい」。葬儀屋に相談したら「だいじょうぶです。それでやらせていただきます」。昨日、会場に行ったら途中に壁を作って部屋が小さく区切られていた。これならスカスカ感がない。葬儀の時間が短い分の葬儀屋の配慮だろう。母の素の遺体(化粧だけは済ませてある)に足袋を履かせたり、手に白いの(名前がわからない)を巻いたり、棺に入れた後に思い出の品を入れたりするのを全員でやった。まさに送り人体験ツアー。式自体は音楽を聴いてお焼香をして15分で終わってしまったが、その前の準備からやったので充実感というのも変だが、良い式になった。
一昨年に亡くなった女房の父親は半年前から体調が優れなくなり頭はしっかりしていたが床に伏せっていることが多く、ある朝、死んでいた。20年前に他界した私の父親は膵臓がんとそれが転移した肝臓がんで、本人はだるい以外の自覚症状がないまま入院して1ヶ月で旅立った。みんなが子どもに迷惑をかけないようにその日を迎えており頭が下がる。3人の親のこんなに立派な最期を見せられたら、私はいよいよやばくなったら猫みたいに家から出てそっと一人で野垂れ死ぬしか無い*1。
*1:それはそれで迷惑