なんか最近は月曜日が遅いんだよ。先週の金曜日、大学の部活の同期7人が久しぶりに集まった。
「おい、俺たちは何年ぶりなんだ?」
「たしか年末に赤坂で飲んだよな。あれはいつだ?」
「だめだ、昔すぎてわからない。あれは西暦何年だ?」
「K子さんがカラオケでトゥモローを歌って、その後で吐いたよね」
「知らない。記憶にない」
「そのあとタクシーに乗せて家まで送っていったよな」
「知らないって。それより叔父さんと叔母さんが1日おきに亡くなった話をしたよね」
「ああ、覚えてる」
「ということは1995年よりちょっとだけ後よ」
「おお、すごいヒントだ」
「ちょっと待て。俺が1998年に札幌へ転勤する前だ。そうじゃないと来られない」
「すげえ、一気に3年に絞られたぞ」
「K子さんの親戚のご不幸を聞いても、俺の親父が死んだ話はしなかったはずだ」
「おまえ、お父さんが亡くなったのか」
「そうだ。肝臓がんだ。あれが1997年だった」
「ということは1996年か。16年ぶりだ」
「つぎに集まるのは誰かの葬式じゃねえの?」
「言えてる言えてる。駅から遠い葬儀場はやめろよな。あと夏な」
楽しかったなあ。会社の宴会だと何度も時計を見て「早く終わんないかなあ」と思うのだが、あっというまに3時間が過ぎてお開きになった。そうだ、俺はこいつらのことをすごく気に入っていたのを思い出した。でもみんな無精だから次に集まるのは10年後なんだろうなあ。そのときは誰か欠けているかもしれないなあ。最初はイヤだけど、最後になるのはもっとイヤだなあ