真冬のビデオまつり「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」「カット/オフ」

ああ、終わったねえ。メダルを獲った選手はもちろん立派。あとメダルには届かないまでも、これまで日本人が入賞できなかった種目で8位以内に入った選手はメダルと同じ価値があると思うんだよね。その人たちに国内でなにかをあげられないかな。

マジカル・ガール

マジカル・ガール

  • ホセ・サクリスタン
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【1,700円】 スペインの映画。日本のアニメ「魔法少女ユキコ」が好きな少女、じつは白血病でもう長くはない。ユキコのコスチュームを着て踊りたいと娘が思っていることを知った父親、なんとかドレスを手に入れようとするが失業中で金が無い。違法な手段で大金を手に入れたが、それがどんどん負の連鎖を起こす...この映画の登場人物、少女以外はみんなおかしい。そのため少女を含めて関係者の全員が不幸になるというビターテイストはヨーロッパの映画ならでは。映画は少女が「魔法少女ユキコ」の主題歌に合わせて踊るところから始まるが、その歌がなんと演歌歌手になる前、アイドル時代の長山洋子。よくこんな曲を見つけてきたな。しかも美少女アニメの主題歌としてどうなんだろうという曲だし。スペイン、恐るべし!

【1,000円】 人生どん詰まりの主人公が闇金会社に入る。先輩について取り立てを学ぶ主人公。貸す方も悪いが借りる方も悪い。ちょっと面白くなりそうなところで終了、1時間の短い映画だ。これって劇場公開はされたのかと調べたらされてるよ。上映時間が1時間40分だと? ビデオは2本に分けたのか。3時間の映画ならともかく、100分の映画を2つに分けるなよ。

【1,000円】 Amazonプライムビデオで無料だが、なぜか表示されないのでDVDのリンクを貼ってある。主演は津田寛治、ヒロインが愛葉るび愛葉るびって、何年ぶりに聞いた名前だよ。エロにも突き抜けてないし、社会問題に切り込んでもいないし、笑いもないし、よくわからない作品。愛葉るびより街田しおんのがエロかったので1,000円。

【1,500円】 音に反応して襲ってくる巨大なバッタのようなエイリアンに侵略された世界を描く「クワイエット・プレイス」の続編。前作ではいちばん下の子どもと父親を失い、赤ちゃんが生まれた。遠くに見える煙と、ラジオから流れている音楽。どこかにいる生き残りを探しに家を出る4人。不細工だが賢くて勇気がある女の子はたびたび家族をピンチから救うが、意気地なしでヘタレの男の子が家族を危機にさらす。中盤から、娘と父親の友人は放送源を探す旅、母は怪我をした息子のために薬を探す散策、息子はこの場所を離れずに赤ん坊を見ていろと言われたのに出歩いてエイリアンに襲われる。この3パーティーが交互に描かれそれなりに面白いのだが、それぞれが狭い場所でダイナミックさが無いのだよなあ。終盤で明らかになる生き残りの人々、なるほど、その手があったか。

【1,000円】 地味な映画だったよ。主演はテレンス・スタンプ。「スーパーマン2」のゾット将軍。最近では「ミス・ペレグリン」の主人公のおじいちゃん。敵役はピーター・フォンダ。フラッシュバックで入る回想シーンがやたら多く、それを除くと半分くらいになるのではないか。強盗の常習犯の父親、出所したらアメリカで暮らしている娘が事故死したのを知る。殺人を疑う父親がアメリカに渡り、犯人捜しと復讐をする話。アメリカ人はイギリス人をどう見ているかが面白い。

【1,500円】 これがプライムビデオで見られるとは! 素人の作者が7年かけて作ったストップモーションアニメ。カルト中のカルト映画だが、日本より先に海外で話題になった。「BLAME!」の絶望的な世界観に似ているので、これが好きな人なら楽しめるはず。公式サイトを見たら「壮大な三部作の第一章」と書いてある。あと2本できるのはいつだよ。

【1,900円】 主人公の監察医、娘が誘拐されたが連絡役らしい男は死体で発見される。たまたま男の携帯電話に出た女性に場所を聞くと離島。しかも嵐で船は出ない。いやがる女性に頼んで娘の手がかりを探す主人公。だがタイムリミットは刻々と迫っている...ゆっくりした進行の最初の20分を我慢すると俄然面白くなる。最後の方はついていけないくらい複雑なストーリー。多くは語られないが、結局、黒幕はあいつってこと?

【1,500円】 よくできたホラー映画のリストに載っていて、プライムビデオにも名前はあるのに見られなかった作品。最近、見られるようになった。警察署の庁舎を建て替えて、旧庁舎の最後の夜、すでに誰もいないので新米の女性警官が夜勤を任される。だが旧庁舎は曰く付きの建物だった。この映画がよくできているのが、出そうで出ない状態を最後の方まで引っ張っていること。あと主人公の新米女性警官が、ビビりながらも警官としての職務に忠実でいようとする姿勢がいじらしい。なのに、あのラストにするかなあ。なにも悪いことはしてないのに。