川菜美鈴に会いに行こう

行ってきたよ、南行徳のTSUTAYA。とにかくこのあたりは住宅街なんだ。駅を降りて店の手前はこんな風景が広がる。
     
こんなところで川菜美鈴のイベントをやっちゃいかんだろう。店に着いた。やはり1階は本屋で2階がTSUTAYA。それにしても1階の入り口にはなにも書いてないし、2階にも何も書いてない。本当にここでいいのか? そもそもサイン会をできるような場所はないだろうに。そうか、レンタル屋によくある幕の向こうのアダルトコーナーか。
     
やっぱり。ここまで来ないとサイン会をやっていることがわからないのね。でも川菜美鈴に会うためなら、ここは地の果てアルジェリアでサイン会があろうと必ず行く常連さんがいるからとりあえずはいいのか。幕のくぐってアダルトコーナーに行くと、いたいた、川菜さん。たぶんマネージャー、CD会社の担当、店の人、合わせて5人くらい係の人が立っていて川菜さんをガード。奥の方にテーブルがあって、そこに川菜さんが座ってサインをしている。実物の川菜美鈴は写真や動画といっしょ。
     
まるで別人だった芽森さんとの違いはなんなんだろうね。やはり顔が細い人は印象がかわるのか。私の前に二人いたので、その人たちがサインをしている間に川菜さんを見ることができる。二人とも常連さんなんだろう、やたらフランクに話しているぞ。私の番が来て川菜さんの前に行く。

  M14「はじめまして。お目にかかれてうれしいです」

  川菜「ありがとうございます」

いつもの新規ユーザ獲得成功アピールな。うっ、化粧が濃い。つけまつげ、軽く1cmはある。たぶん鉛筆を乗せられるのではないか。

  M14「おみやげを持ってきました(袋を渡す)」

  川菜「ありがとう!(袋の中を見て)なに?なに?」

  M14「川菜さんのおやつと、犬のおやつと、猫のおやつです」

川菜さんには近所の高級洋菓子店のクソ高いマカロン5個セット。犬と猫を飼っているので、ちょい高級な犬用と猫用のおやつ。人からのもらいもので「これ奥さんに」とか「これお子さんに」ってちょっとうれしいじゃない。だから自分のだけではなくてペットの分ももらうとうれしいかなって。

  川菜「わあ、優しい〜!」

  M14「まちがえて川菜さんが猫用を食べないでくださいね」

  川菜「ハハ、このビーフジャーキーは私が食べちゃったりしてね」

  M14「犬と猫は仲良くしているんですか?」

  川菜「犬が猫を追いかけるの。猫は私がいるときは私の膝の上にずっといるんで運動してないんだ」

私は敬語、川菜さんはタメ口ww 別に川菜さんが失礼なのではなくて、私がタメ口で話せばいいだけなのだが、どうしてもできない。昭和生まれだから。川菜さん、ファンとの会話に慣れすぎている。町のスナックの会話になっている。

  川菜「どれにする〜?(サインを書くものとして色紙か3種類の写真を選ぶ)」

  M14「じゃあ、これでお願いします」

  川菜「お名前も書くよ〜」

  M14「名前の代わりになんかメッセージを書いていただけますか?」

  川菜「いいよ〜 なんでも書くよ〜」

ツイッターを見ていると、この人はヒマだと昼寝をする。その結果、夜に眠れなかったり、一度目が覚めてしまうと朝まで眠れないとよく書いてある。AVの人って1本の撮影がふつうは1日、ピンの作品でも3日で終わってしまうので、よほどの超売れっ子でない限り仕事がない日のが多い。

  M14「では『夜中に目が覚めると朝まで眠れない』って書いてもらえますか?」

  川菜「なんだそりゃ(笑)」

  M14「よくツイッターに『眠れない!』って書いてあるじゃないですか」

  川菜「たしかにね〜」

ああ、フランクだ。川菜さんはフランクだ。たぶん過去に参加したイベントでいちばん緊張感がないのが今回だ。サインを書き始める川菜さん。

  M14「川菜さんはお昼寝が日課なんですね」

  川菜「まあ日課ってわけでもないけどね。よくするね」

  M14「で、ついつい寝過ぎて夜眠れなくなる」

  川菜「そうそう(笑)」

しかし先月の芽森さんとは正反対だな。ここまでフランクだと「この人は特別な人」って感じがしなくて、それはそれでどうなんだと。できあがったサインがこれ。
     
この写真、顔が違いすぎだろう。しかも悪い方に。この人の特徴は気が強そうな猫顔。このSっぽく見えて実際はMなところが川菜美鈴の最大の持ち味である。芽森しずくは「ドM」、川菜美鈴は「隠れM」な。サインが終わった。最後に伝えたかったことを言わなければ。

  M14「最近はリリースの本数がすごいですね」

  川菜「そうお? 最近はちょっとセーブしれるんだけど」

  M14「1月は毎週、新作がリリースされましたよ」

  川菜「そうか、チェックしてみる」

  M14「お身体気をつけてくださいね」

  川菜「ありがとう!」

川菜美鈴は芽森しずくと同じプレステージの専属女優としてスタートした。俗に言う「単体女優」な。パッケージの表面に名前が入り、ピンの作品が作られる。この単体女優はAV女優のヒエラルキーの頂点にいるわけだが、メーカーの専属女優だとふつうは月に1本、売れっ子でも2本しかリリースされない。出すごとにヒットすればいいが、そうでないと芽森さんのように月に3日しか仕事がないことになる。その対極にいるのが「企画女優」。これはパッケージにも作品中にも名前が出ない。なにかのシチュエーション(痴漢とか教師とか姉とか)のオムニバス形式で3本とか4本が入った作品に出演する女優。こっちは仕事はふんだんにある。この中間にいるのが「企画単体女優」。名前が出てピンの作品が作られることもあるが、名も無い女優のこともある。昔は単体女優で1本200万円という時期もあったそうだが、買い手市場の最近は単体で20〜30万円、企画だと2〜3万円が相場らしい。先日の記事でAV女優になった動機として「中学生のころからAV女優になりたかった」人を紹介した。昔なら借金を返すためにAV女優になる人もいただろうが、いまはAV女優になってもこの収入では借金は返せない。なりたい人だけがなる職業なのだ。
川菜さんはデビューして1年間後にプレステージとの専属契約を解除して企画単体女優への道を選んだ。昨年の12月のリリースは11本。1月はそこまで多くなかったからセーブしたということか。当然、企画女優の方が消耗は早い。だいいち内容がエグい。専属女優時代のタイトルが「新・絶対的美少女、お貸しします」「川菜美鈴がご奉仕しちゃう 超最新やみつきエステ」「天然成分由来 川菜美鈴汁120%」「愛人スイートルーム」だったのが、今年のリリースタイトルは「バコバコ中出しキャンプ2015 超ハイテンション種付け子作り大乱交SP」「わざわざ大袈裟にジュパジュパ音を立てるフェ○チオ」「淫語ディ○ドオ○ニー」「真正中出し輪姦パーティー 川菜美鈴」だからタイトルからして違うでしょ。川菜さんはいつまでがんばれるかなあ。
最後に握手をしてお別れ。すごく痩せた手のひらだった。しかしAV女優のイベントってどうなんだろう。自分が実際に会って話をしたその人が裸になって行為をするとより興奮する人のが多いのだろう。私の場合はご本人に会ってしまうと逆に痛々しくてその人の作品への興味を無くす。読者のみなさんも小松彩夏北川景子の裸なんかみたくないだろう。泉里香だけは1回だけ見てみたいか。北川景子は別の意味で見たくないか。AV女優も実際に本人に会って、自分の中での位置づけがアイドルカテゴリになると、AV女優としての興味を失うのではないだろうか。これは私がどうしてもお父さん目線で見てしまうからなのかな。それとも芽森さんと川菜さんだからなのかな。それを確かめるためにつぎは阿倍乃みくのイベントに行ってみようと思う*1

*1:よせよ