おもしろい、おもしろいぞ、この番組。過去にあさみんの「死化粧師」、華子様の「メンドル」で私を楽しませてくれたこの時間帯。テレビ東京がまたやってくれた。きょうの主役は尾崎ナナ。たしか数年前にアイドル路線で売り出している途中で、昔に撮影したヘアー写真が写真週刊誌に掲載され事務所をクビになった人ではなかったっけ。あれはかなり酷い写真だった。ヘアーヌード写真じゃなくてヘアー写真。
グラビアアイドルの悲哀を描く半ドキュメンタリーのこのドラマ。毎回、テーマがあるのだが今回は「貧困」。事務所の給料が
8万円。生活ができないのでバイトをやっている。
それの収入が8万から10万。オーディションの直前に深夜勤務のバイトが辞めてしまい、11時間の勤務を連日続けなければならなくなった。昼間はグラビアの仕事とオーディションに向けたダンスのレッスン、夕方から明け方までレストランでバイト。どこまでが実話でどこからフィクションかはわからないが、売れない芸能人はこんなもんなのだろう。清純アイドル路線だとバイトもできないので親の援助がマストだ。
先週の主役と次週の主役とすれ違うこのドラマのフォーマット。先週はコンビニで尾崎ナナに鉢合わせ。
なにか彼女はあわてて、レジ台の上には雑誌が置き去りにされていた。
実はコンビニで買い物をするとお金が足りない。ATMでお金を降ろしたら残金が3万円を割っている。しかたないので雑誌は買うのをやめたという設定だった。今週はバイトの帰りに同じくこの番組のドキュメンタリーを撮影中の小松彩夏を見かける。
バイト帰りであることを知られたくないので隠れてしまうので会話は無し。小松彩夏はなにか深刻な様子なので、その理由が来週に明かされるのだろう。彼女の日常を撮影をしている人との会話がところどころにある。
最近ホントにΑκβばっかり出てますよね。いいなあー
別にΑκβのせいってわけじゃないんですけど、グラビア雑誌が減っていく中で
唯一、私たちが出られる雑誌にΑκβが出ちゃってるって感じですかね。
もうグラビアアイドルなんてやることないですよね
ほんと、コンビニの雑誌コーナーに行くと唖然とするよね。まあ小松彩夏は年齢的に卒業だが、たとえば小池里奈が表紙を飾るような雑誌だってΑκβでふさがっている。
毎日の睡眠が3時間くらいなので疲労困憊。
その疲労の元がグラビアではなくバイトという矛盾。肌が荒れてマネージャーに叱られるわ、バイトでミスが増えるわでどんどんヘコんでいく。ビデオの前でモノローグ。
私は前に一度チャンスを逃してしまったことがあって、
それで仕事も少なくなってお金もなくなってもうダメだと思ったこともあるけど
それでも私はこの仕事を続けたくて...
親には「この子が私の自慢の娘だよ」って思ってもらいたいし
友だちには「尾崎ナナが友だちなんだよ」って自慢してもらいたいし...
(中略)
みんなどんどん辞めて違うところに行っちゃうし、
私だけ残ってこんな生活してるのがほんとにつらい...
うまく行かない...でも、でも...
うう...こんなシリアスなものをテレビ東京の深夜に見せられるとは思わなかった。この番組を見ている人が彼女に100円ずつ寄付するだけで尾崎ナナの生活は大幅に改善されるのではないだろうか。それにしても未来が無い。無さ過ぎる。若く見えるけど29才。オーディションの当日、がんばりますと笑顔でビデオが終わる。ここで翌週の主役の面接風景になるのがフォーマット。いよいよ我らが小松彩夏の登場。
彩夏「AMUSEから来ました小松彩夏、25才です」
(途中の会話は省かれていて)
彩夏「結婚したいですね。30までには結婚したいです」
男1「あ、そうなの?」
彩夏「結婚するまでにグラビアを極めて、結婚してからは女優一本で」
男2「女優さん...へえ〜...」
(途中が省かれていて面接終了)
彩夏「ありがとうございました」
(小松彩夏が出ていったあと)
男1「グラビアデビューはたしか日テレジェニックスだよね」
男2「なんかいま一つ立ち位置がわかんねえんだよなー。
結婚したいのか、女優なのか、グラドルなのか」
男1「はあ」
男2「そこがはっきりしてないんじゃないかな...好きだけどなあ...」