昭和歌謡大全集

今日、紹介するのはこれ。

  伊藤つかさ「少女人形」

笑うな!そもそも諸君は浅田美代子伊藤つかさを同じカテゴリにしてるだろ。ちがうぞ。音程がはずれそうになると本当に外れてそのまま戻ってこないのが浅田美代子だ。はずれそうになって、上半身は土俵から外に出てしまっているのに足はしっかり俵をつかんでいるのが伊藤つかさ*1。歌い方はともかく、この「少女人形」は名曲だぞ。なにしろ、作曲が南こうせつ先生だ。同じく

  作曲:井上陽水、歌:三田寛子「駆けてきた処女」

  作曲:来生たかお、歌:伊藤麻衣子「微熱かナ」

  作曲:吉田拓郎、歌:木之内みどり「東京メルヘン」*2

このあたりはチェックしておくように。出だしの♪夢を見る人形と♪をAパートとすると、♪そうよ、あの人がいれば♪のBパートで曲調が変わる。そのままサビに行って最後の♪もしかしたら好きと言えるの♪の「好きと言えるの」で再びAパートに戻るなかなか凝った作りなのだ。惜しむらくはこれを歌ったのが伊藤つかさだったという事実だ。
Y○uTubeにザ・ベストテンの録画がアップされているが、久米宏とのやりとりが面白いぞ。

  久米「(黒柳徹子に向かって)つかさちゃんは野球が好きなんですって」

  伊藤「・・・はい・・・」

  久米「つかさちゃんは誰のファンなんですか?」

  伊藤「・・・トマソン選手・・・です・・・」

  久米「トマソントマソンっていうのは132三振でセパ両リーグを通じて三振王だっていうのは知ってますか?」

  伊藤「・・・はい・・・知ってます・・・」

  久米「トマソンは2ストライクを取られると必ず三振来るなって感じがするんですけど、つかさちゃんはどうですか?」

  伊藤「・・・いえ・・・しません・・・」

  久米「どんなところが好きなんですか?」

  伊藤「・・・あの・・・こう・・・構えるところが・・・なんていうのかな・・・

     こう、ぐっと構えるんじゃなくて、自然に・・・なんかこう・・・軽々と構えてるってところが好きです」

こんなに熱くプロ野球を語るアイドルは平成にはいないぞ

*1:それはすでにダメなのじゃ?

*2:いきなり古いだろ