内外B級映画2本

まずはこれ。
     
浜辺で遊んでいたキャバレーの従業員に、二人(二匹? 二尾?)の人魚が声をかけてきた。もちろん人魚だから下半身は魚だが、人間のような2本の足に変えることができる。従業員がキャバレーの支配人に「こんなのを連れてきました」と二人を紹介する。全裸になって片足を持ち上げて「見てください、こいつらには穴が無いんです」。穴が無いからモザイクなし。いいのか? いいのだ。服を着てない人形みたいなもんだからな。水をかけると元の人魚の下半身に戻る。二人で歌を歌って、最後は裸になって水槽に入る。当然、キャバレーで大人気。だが人魚の片方がキャバレーのバンドマンに恋をすると物語は破滅に向かって進み出す...このあたりまでは予告編で知ってて(穴が無いのは知らなかった)だから見に来たのだが...ミュージカルなのは予告編ではわからなかった。もう音楽パートが退屈で退屈で。穴は無いが乳はある。この二人が美人過ぎないのが逆にエロい。また演出なのか、素なのかはわからないが二人の微妙な表情も独特のエロさと怪しさがある。だがミュージカル仕立てなので、それが苦でない人にはいちおうのお勧め。


     
21時開始のレイトショーのみ。たぶんガラガラだと思っていったらなぜか満員! みんな、何を期待して来たんだ。有名な人が出るわけじゃないし*1B級ホラーだし。クラウドファウンディングで資金を調達してできた映画みたいなのでその関係者なのかな。それともユーロスペースは映画館自体に固定ファンがいて、作品にかかわらず金曜日の夜は満員になるとか。廃工場に4人の男女が集められる。全員が過去に人の死に立ち会った経験がある。それぞれが怖い体験を語り、全員が話し終えたとき、あの世の入り口が開くらしい。ここまでは予告編。てっきり一つ一つの体験談が短編のホラー映画になっているのだと思ったら、ただ話すだけ。なんだよこれ。AVより制作費が安くないか? だが怖い。ホラー映画の感想で「これはホラー映画ではなくて怪物映画」と私がよく書いてるだろ。この映画は怪異の正体がまったくわからない、そもそも怪異が起こるのかさえわからないので、かなり怖い。ただ、ラストの話の畳み方が雑すぎるだろ。そこらへんに落ちているモノをまとめてポイ的な終わらせ方なので余韻が怖くない。あまりお勧めはできないが、ホラー映画が大好きな人でたいていのパターンは見飽きたという方は是非。

     

     

*1:有名どころか知っている人は一人もいない