習作 ・・・(広辞苑)絵画・彫刻・音楽・文学などで練習のために作品をつくること
習作レポシリーズの第2弾の登場だ。
タイトルがすごすぎる。こんなタイトル、店でどうすればいいのだ?
客「すみません、今月発売の『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』はもう入ってますか?」
店「ああ、まだですね。『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』は来週の発売です」
客「そうですか。では『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』を予約したいのですが」
店「わかりました。『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』をお取り置きしておきます」
客「『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』が入荷したら電話もらえますか?」
店「はい、『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』が入荷したらお電話差し上げます。携帯に電話すればいいですか?」
客「いえ、会社に電話もらえますか? 私がいなかったら電話に出た人に『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』が入荷したと伝えてください」
店「かしこまりました。『オトコなのに○○コしかない美しき男装執事』が入荷したとご伝言します」
どんな会社だよ、こんな伝言ができるなんて。さて、この作品はドラマ部分とエロが完全に分離しているのでキャプチャーが楽だ。しかし、こんな作品のレポを書いたのはいままでもこれからもないだろうな。レポどころか人々の話題にのぼることさえないB級作品。私に感謝状と阿倍乃みくのサイン入りパンツが送られてきても良いレベル。
アベノはこの屋敷の執事長。ほかに二人の執事がいる
執事が3人もいるのに屋敷が狭い。つうかふつうの広めの家だ。だがこの家を借り切っての撮影だからけっこう金がかかっている。
アベノ(阿倍乃みく)が手帳の間に隠し持っている物、それは
お嬢様(篠宮ゆり)の写真。アベノはお嬢様が好きだが使用人がどうとかできる立場でもなく、さらにアベノにはお嬢様も知らない秘密があった
秘密って見ている人は最初からわかっているのだけどね。むしろアベノが男性として振る舞っていたことがここで初めてわかった。アベノがお嬢様に呼び出される。
アベノ「なんでしょう? お話って」
お嬢様「おまえは私のことをどう思っているんだ?」
アベノ「私は執事です。お嬢様の身の回りのお世話をする身。そんなことは言えません」
お嬢様「私はおまえが好きだ。おまえが執事で私の奉公人であろうと愛することに関係はないだろう」
アベノ「私もお嬢様のことが好きです。でもあなたのことを好きになってはいけないんです」
お嬢様「なぜだ?」
アベノ「だって私はお嬢様と同じ女なんです」
お嬢様「・・・・・」
アベノ「小さいころから私は男だと思っていました。でもある日、私の胸は膨れあがってきた」
いえ、言うほどあなたの胸は膨れていませんから。胸だけの問題ならそのまま男性として生きていくことも可能だったはず。ここのシーン、アベノのすごく長い告白が続くが転記するのがめんどくさいので省略。回りからバカにされ、高校を退学して男として生きていくことができるようにこの家の執事になった...ここの理屈がよくわからないが、B級のAVでそんなことを考えてはいけない。
アベノ「私は女なんです。ましてやこのお屋敷のお嬢様に恋をできるような身分ではありません」
お嬢様「男だろうが女だろうが関係ない。私はアベノが好きなのだ」
アベノ「...お嬢様...」
この無駄にシリアスな展開。読者のみなさんは活字を読んでいるのでわからないだろうが、二人の演技は実写版セーラームーンact46の小松彩夏と安座間美優をイメージしてもらえばいい。しかしお嬢様の言葉使い、これはいつの時代の話だ? 戦前なのかな。お互いの気持ちがわかったアベノとお嬢様は愛し合う。そこを執事に見られてしまう。
スマートフォン! ということは現代か。日頃から執事長のことをよく思ってなかった二人の執事。この写真を旦那様に見せるぞと脅し、暴行を加える。
(茫然自失のアベノ)
お嬢様「どうしたんだ、アベノ! あいつらに何かされたのか!」
(執事たちの部屋に行くお嬢様)
お嬢様「いますぐ出ていけ!」
だがお嬢様対成人男性二人。あえなく組み敷かれてしまう。こいつらお嬢様に手を出すとは傍若無人すぎるだろ。でもそうしないとエロシーンが足りないからな。アベノの部屋に執事二人が来る。
執事「お嬢様は私たちの子を宿した。これであんたみたいなオトコオンナに犯される心配はない」
アベノ「フフッ、君たちは何を考えているんだ。私とお嬢様は子どもができたくらいで愛が壊れると思っているのか。
君たち、悲しい人間だな。
オレとお嬢様はそんな安っぽい愛でつながっているわけじゃない」
なんだよ、いきなりの急展開。このドラマはせいぜい2、3日の出来事だと思っていたが、前のシーンと1ヶ月以上も空いてたのか。「君たち、悲しい人間だな」、これ会社で使ってみてえ〜
アベノ「私が女だというなら犯してみればいい。それでも私はどこまでも男だ」
(エロシーン)
(勝ち誇ったように部屋を出て行くアベノ)