4月に読んだ本

トッカン―特別国税徴収官―

トッカン―特別国税徴収官―

2011年度−私が選ぶ本、小説部門賞の暫定一位はこれだ。滞納者から税金を取り立てるのが主人公たちの仕事。安定だけを望んで税務署に就職した主人公が、切れ者だが怖ろしく性格の悪い上司に翻弄されながらも成長していく物語。登場人物が思いきりステレオタイプなんだけど、スピード感とドタバタ感で気にならない。これは北川景子主演の次回作でぜひお願いしたい。モップガールの桃子から狂気を抜いた人物が主人公だ。


日本経済の真実―ある日、この国は破産します

日本経済の真実―ある日、この国は破産します

日テレ系でおなじみの辛抱治?犬箸修侶擦砲茲覿γ???倮堯γ歟罎砲茲觜渋げ?闓は失敗だったとよ?噱世錣譴襦?海遼椶呂修譴紡个垢詒刃世如△燭箸┐亞丙梗匆颪鮟?盜したと言われる??△修里泙┐?薐丙垢蝋??辰討い拭?爐靴躱倮彔魦紊漏丙垢鰺泙┐蕕譴討い拭?爐靴軅??靴弔弔△辰森渋げ?闓?É?鮃璜佞韻砲靴討靴泙辰拭⊂倮?聞澆寮噱△?簑蠅任△襪函?

「日本ダメ論」のウソ マスコミ・官僚にダマされるな! 日本は崩壊しない!  (知的発見!BOOKS)

「日本ダメ論」のウソ マスコミ・官僚にダマされるな! 日本は崩壊しない! (知的発見!BOOKS)

上の二人による別な著書の誤りを指摘しているのが表題。そこに書かれているほど悪くはなく分析が誤っていると。それは最初の章で、以降は日銀や官僚による政策の失敗のせいでいつまでのデフレから抜け出せないと。ってことはやっぱりダメなんじゃないか。


街場のマンガ論 (小学館クリエイティブ単行本)

街場のマンガ論 (小学館クリエイティブ単行本)

この先生、マンガが好きだったのか。井上雅彦論、少女マンガ論、手塚治虫論、宮崎駿論。といっても小難しい話では無く、ファンの立場から著者に送るエールである。


ムーンライト・ラブコール (光文社文庫)

ムーンライト・ラブコール (光文社文庫)

切な系SFの第一人者による短編集。


謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

主人公は財閥のお嬢様で刑事。署までの送り迎えと給仕をするのはイケメンの若い執事。捜査に行き詰まった事件を執事に聞かせると、執事が謎を解いてくれる。以前に「貴族刑事」という本を紹介した。あちらはご主人は事件を解決する気は毛頭無く、もっぱら執事、運転手、メイドが聞き込み捜査をして事件を解決する。この本の主人公は刑事なので自分で解決しようとするのだがすべて難事件で行き詰まる。半分、愚痴のように執事にこぼすと彼が一瞬で謎を解いてくれる。だがこの執事、めちゃめちゃ口が悪い。「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」と慇懃無礼このうえない。これもドラマ化してほしいな。こちらは北川景子より多○○華子がいい。


下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

なぜ勉強しないのか、なぜ働かないのか。教育の現場に投資対効果というビジネスの思考を持ち込んだとき教育の崩壊が始まったと著者は主張する。「この勉強は何の役に立つのか?」その質問に答えは無い。まず学問を修得してみて、これは何の役に立つのか考えるのが学問である。そんな短絡的な話では無いのだが、そういうことが書いてある。さすがに同じ著者の本を片っ端から読むと似たような話が繰り返し出てくるので飽きてくるが、これは久々のヒットだったな。クソ生意気なガキを相手にしなければならない立場にいる人はぜひ一読を勧める。


極上の仕事 あなたのビジネス人生が輝く15の地図

極上の仕事 あなたのビジネス人生が輝く15の地図

ほんと、ビジネス書って役に立たないよね。


BOOKOFFのバーゲンで買ったのだがうれしい誤算。一言で説明すると「山岳系実話ホラー短編集」。やっぱり実話系ホラーは語り口だよね。同ジャンルでは「新耳袋」という金字塔があるが、語りのうまさではこの著者はそれに迫っている。インドア派の私は登山なんかまっぴらなのだが、やはり山ってなんとなく怖いよね。やはり高いところに登るというのは死に一歩近づいているのだろうな。