真夏の映画まつり「エイリアン ロムルス」「ラストマイル」

   

エイリアンとターミネーターは1作目・2作目と比較するのはやめよう。最初の2作でこのシリーズの世界において可能なことはぜんぶやっちゃったので、それ以上の続編を作るのは無理なんだよ。コース料理を食べて「メインディッシュはいまいちだったがデザートがおいしかった」とか「ラーメンはまずかったがシナチクが美味だった」という楽しみ方。女の子がムチムチして可愛かったとか宇宙船がかっこ良かったとか自分の萌えポイントを見つけて楽しもう。さて本作だが、設定は1作目と同じ。若者5人が破棄された宇宙ステーションに忍び込んだら変なのがいた。この映画の良かった点はシリーズ史上、最弱のヒロイン。

   

戦闘能力ゼロ、科学的な知識もゼロ、腕力や体力もなさそう。エイリアンがうじゃうじゃ出てくるが、攻撃すると体液の酸でステーションの床が抜ける。言い出しっぺの男2人は死んじゃって、お供のアンドロイドも言うことを聞かない、宇宙ステーションは40分後に小惑星郡に突っ込む...もし続編が作られるなら、頼むから睡眠ボックスの中で死んでたってのは止めてくれよ。

   

見たい映画はほかにいろいろあったのだが、どの映画館も上映時間がエイリアンとかぶっている。唯一、鑑賞可能だったのがこれ。テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線というのが売りみたい。どっちも見てなかった私はどうすればいいの? と思ったら、星野源綾野剛石原さとみらがちょっと顔を見せるだけで問題なかった。「アンナチュラル、MIU404と繋がるシェアード・ユニバース・ムービー」は大袈裟すぎるぞ。Amazonを思わせる世界的な通販会社の物流倉庫。そこから出荷した荷物が配達先で爆発する。新任のセンター長である満島ひかりと、ベテラン社員(といっても3年目。みんなすぐ辞めちゃう)の岡田将生が対応に追われる。爆弾を探して犠牲者をなくしたい、だが物流を止めて会社に損害をかけられないジレンマ。名探偵や名刑事が出てきてスパっと解決するのではなく、二人が試行錯誤しながら少しずつ真相に近づくのが良い。ちょっと残念なのが、満島ひかりが好い所取りすぎて、会社で出世したい人なのか、反旗を翻す人なのか行動原理がぼやっとしてた。

映画館で観るのはあきらめてAmazonかU-NEXTに来るのを待つが、見たかった映画が「赤羽骨子のボディガード」(私が好きな二戦級女優さんが総出演。高橋ひかる山本千尋、鳴海唯、工藤美桜)、「ナミビアの砂漠」(河合優実のおっぱい)、「アビゲイル」(少女を誘拐したら吸血鬼だった)、「この動画は再生できません THE MOVIE」(これを劇場版にしちゃう勇気)。