あなたが楽しんでいるお写真

ちょっと面白い記事。

maidonanews.jp

エントリーシートで「大学入学以降、あなたが楽しんでいる際のお写真のアップロードをお願いします」という設問があったそうだ。これを見て「エントリー断念せざるを得ない」とか「陰キャは泣く」とか意見があったそう。私の学生時代はスマホはもちろんデジカメさえなかったからなあ。1枚だけあるかもしれない。私はこの設問ってすごく面白いと思ったんだよ。以前にAIがあれば履歴書とかエントリーシートなんか簡単に書けてしまう、だから選考の基準がいまのままではダメだと書いた。「会社が必要としている人材って結局はなんだ?」と考えたとき、この設問はアリだと思うんだよね。これさえAIで作れるか。いま作ったものだが、

   

   面接官「...あなたはどこにいますか?」
   受験者「最前列の中央が私です」
   面接官「いや、ぜんぜん違うでしょ」
   受験者「私です」
   面接官「年令も肌の色もぜんぜん違いますけど」
   受験者「私です」

そんな写真でなにがわかるんだ!と文句を言うのはナンセンス。在学中に英検1級と司法試験と1級建築士と取ったとしても、その会社が求める人材は学生時代に楽しい思い出があった人ならそれに従うしかない。ただ、お題はあくまで「あなたが楽しんでいる」なので、一人でプラモデルを作っているとかラーメンを食べているのでも良いのではないか? それなら陽キャである必要もない。手元にいつもAIにアクセスできるデバイスがあるなら必要な人材も変わってくると思うんだよね。パソコンやワープロ(死語)が出る前は「字が綺麗」はセールスポイントだったと思うんだ。さらにさかのぼると電卓が出る前は「計算が早い」は就職に有利だったはず。では今後、AIでは代用できない能力ってなんだということになるが、非認知能力か。協調性とか打たれ強いとかリーダーシップとか。でも非認知能力というくらいだからテストができないよね。そうなるとグループ討論ではなくて無人島で1週間過ごすとかサバイバル体験になるのか。それは手間がかかりすぎるから、AI+VRを使ってある状況にその人を置き、どのように行動するかを見るとか。しかし、その会社に必要な能力とは何かを会社自身がわかってないよね。面倒くせえから、仮採用で大量に入れてから半年後とか1年後に決めるとか。いずれにしても採用側も頭を切り替えないといけないぞ。楽しい世の中になってきた。我が身のことじゃなくて良かったなあ。