春のビデオまつり「静かな雨」「ロスト・マーメイド」

先日、「ドント・ブリーズ2」を有料で見た数日後に無料になったという衝撃でいろいろ調べたら、こういう画面があった。*1

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「近日リリース」という表示があって、これは新作という意味ではなく(新作はもともとメニューにある)会員無料のプライムビデオに近日中に加わるという意味である。これをお気に入りに入れておく、またはすでにお気に入りにしていたら一旦解除してから再度お気に入りにするとリストの上に来る。作品をクリックするとワイルドスピード/ジェットブレイクなら「まもなくPrimeで5日以内に公開」と出てくるわけだ。ただプライムビデオのトップ画面からこの近日リリースに行く方法がわからない。

ザ・ブルード/怒りのメタファー
【1,200円】 デヴィッド・クローネンバーグ監督の1979年の作品。「スキャナーズ」と一緒に無料になった。さすがに映像表現やストーリーの展開の古さは隠せないが、ラストで明らかになるぶっ飛んだ真相やグロい表現はさすがクローネンバーグ監督。

静かな雨

静かな雨

  • 仲野太賀
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静かな雨
【1,700円】 中川龍太郎監督の最新作を見に行く前日に、これを見ていなかったのを思いだして視聴。ヒロインは元乃木坂の人らしい。大島優子前田敦子は別格にして、AKB出身者ではこの人がいちばん良かった。ほんと、日本アカデミー賞はあの人を助演女優賞の候補にしちゃダメでしょうと。大学の研究室で助手をしている孤独な主人公、たい焼き屋をひとりでやっている女性と親しくなる。だがその彼女は事故で脳に損傷、事故以降のことはその日1日だけしか記憶できない。つまり翌朝になると事故から目覚めた日にリセットされてしまう...人と歳月を積み重ねるとはどういうことか、逆に積み重ねられないとはどういうことか。以前に見た2本に比べて、本作はきれいにまとまっていたんだよね。前作までにあった中だるみが無くて、かといって安易にハッピーエンドにもしないで「うん、きっとだいじょうぶ」と思わせて終幕。なので新作は無駄に期待しちゃったんだよね。これを含めて過去の3作は1時間半、新作は2時間だったがあの映画も1時間半にまとめたらもっと良くなったと思う。「今回は予算があるので2時間まで大丈夫ですよ~」が敗因か。

ロスト・マーメイド(吹替版)

ロスト・マーメイド(吹替版)

  • アレクサンドラ・ボコヴァ
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ロスト・マーメイド
【1,200円】 人魚の映画ってハッピーなのからダークなのまでいろいろあるが、これは思い切りダークに振り切った作品。なにしろいきなり人魚の下半身を切り取っちゃうんだから。方向性というかテーマは悪くない。ただ人魚がそもそも意表を突いた存在なのに、そこにマッドサイエンティスト精神科医、その病院に入院している自己中の少女たち、さらには人魚にだけは見える少女の幽霊、もういろいろ詰め込みすぎ。さらに画面が暗いのと重要な場面に限って狭い部屋にわちゃわちゃ人がいるので展開がわかりにくい。最後の方で出てくるメガネの子。先生に殺されたはずだが、2人目の幽霊になって出てきたのか、ただ気絶しただけで生きてたのかよくわかんねえよ。

海底47m 古代マヤの死の迷宮
【1,200円】 前作はサメを近くで見るためにカゴに入って海中に降りるのだが事故で引き上げてもらえなくなる話だと思った。作品は見てないけど。本作の現代が「47meters down : No caged」、こんどは柵がないぞってか。古代マヤはあまり関係なくて少女4人が新たに発見された海中の遺跡を見に行ったら洞窟が崩れ元に戻れず、さらにでかいサメがいたという話。洞窟脱出物はいろいろあってどれもパターンは同じなんだよね。この子たち、やたら大騒ぎするので時間と酸素がどんどん無駄に。主役の子は「やさしい本泥棒」の子かあ。大きくなったなあ。てか、ドイツ人じゃなかったのかよ。