ありがとう、孔明!

最終回も面白かった。単行本3巻分を45分のドラマにまとめるのでどうかなと思ったが良かった。まさかの過去のゲストキャラ総出演。これが可能なのって、このドラマは主人公を罠にはめようとするライバルを孔明の計略で出し抜くが、相手も救ってあげている。つまり誰も不幸にならないドラマ。原作に忠実で、その上で実写として何を加えればもっと良くなるかが考えられていた。さらに先行したアニメへの敬意もあり、第7話では歌番組でアニメの主題歌が流れる。

   

歌っている人を初めて見た。アニメの総集編が劇場公開されるそうで、最終回ではそのCMが流れる。

映画の前に実写版の孔明がDVDの告知をしたら笑うがな。原作・アニメから唯一改変されたのが「密偵」の性別。目立ちすぎる孔明に変わって、ライバルの情報収集や潜入調査を孔明の命令で行なうのが密偵

   

主人公の熱狂的なファンで、孔明からもらう主人公の生写真を報酬にして活動している。実写版では密偵が女の子になり、報酬は「犬派かネコ派か」とか「エアコンの設定温度は」など主人公の情報。報酬はショボいが、ミッションはより高度になっている。最終回では主人公の出演を妨害するためにバスで連れ去られそうになるが、

   

運転手が密偵にすりかわっていたという胸熱展開。異性のファンは疑似恋愛の側面があるが、同性のファンなので主人公への献身だけで動く密偵に泣ける。しかも主人公は密偵の存在を知らない。この変更は上手。このドラマはコミック・アニメの実写化において模範になるのではないかな。さらにラスト50秒での壮大なオチ。

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「エモすぎるラストで流した涙を返してほしいw」、ハッピーエンドなのにすごく悔しい。