買ってきたよ、セブンイレブンで。てっきりA4版だと思ってたので会社のそばのセブンイレブンで見つからない。家の近所で探しても見つからない。でもそんな短期に売り切れるような本だとは思えないんだよね。もしかしてB5版? ビンゴ! 週刊現代やコミックモーニングに隠れて置いてあったよ。
まずこの雑誌だが、女性向けの芸能情報誌、かな。内容は限りなくチープだ。表紙に
深田恭子・北川景子がリアル実践 女優・モデルのダイエット&スキンケア
と書いてある。この二人の名前を出すのがポイントだ。これが広瀬すずと有村架純だとほっといても若さがなんとかしてくれるでしょ。説得力が無いんだよね。その点、30過ぎと30才になったばかりのこの二人は興味を引く。だが実際に書いてあることは北川景子だと
同じく血糖値コントロールをするのは北川景子さんが独身時代に実践して話題になった「1日9食」生活。
1日の食事量を変えずに何度かに分け少量ずつ食べていたそう
って、これだけかい! しかも内容が嘘だし。たしかに北川景子は1日9食を食べていた。だが
× 1日の食事量を変えずに何度かに分け食べていた
○ 1回の食事量を変えずに何度も炭水化物を食べていた
出典はここな*1。馬場アナに「炭水化物がお好きなんですね」とか「危険なジャンル」って笑われているじゃないか。この本全体がこんな感じなのでお勧めはできない。だが目玉の沢井美優と竹中夏海の対談だけは素晴らしい。なにが素晴らしいって、実写版の女優とミュージカルの女優の対談なんて一生見られないと思っていた。実写版放送時を知らない人にわかりやすく説明すると、そうだな、原作のコミックをイギリスとしよう。アニメがオーストラリア、ミュージカルがニュージーランドみたいな関係だ。ところが実写版は同じイギリス関係でも修善寺温泉のイギリス村*2くらいの位置づけ。とくに実写版に対して憎悪を燃やしていたのはミュージカルのファンだったな。どっちも人間が演じているのに、いや同じ劇だからこそ許せなかったのかもしれない。この対談が10年前に行なわれていたら狂信的なミュージカルファンに沢井美優が襲われていたと思う。今回も脅迫の手紙の5、6通は沢井美優の家に届いているかもしれない。やはり継続は力なり。実写版の5人がいまでも芸能活動を続けて、北川景子だけでなくほかの4人も自分たちが咲くべき場所でがんばっているからだと思う。誌面はこんな感じな。
実写版代表がセーラームーン、ミュージカル代表がちびうさ。これだけでも実写版の圧勝だろう。実際はいちばんスケジュールの都合が付くのがセーラームーンだったのだ。新情報満載の内容なので主なものを箇条書きで書くね。
・沢井美優はミュージカルのちびうさ役のオーディションを受けたことがある
・撮影時の1年2ヶ月は忙しすぎて5人が仲良くなったのは終了後から
・スカートやリボンはレオタードの上にマジックテープで付けるのでトイレが大変
・ブーツはジッパーのつまみが外されているのでパンチでつまんで上げる
・着替えがとにかく大変で実写版があれ以来、復活しないのはそのせいだと思う
・ドラマの衣装よりスーパーライブのときの衣装のが好きだった
・オーディションでは最初からうさぎ役が希望
・最終審査に残った30人に対して、5人の組み合わせをどんどん代えて審査が行なわれた
・北川景子は一貫してマーズを希望
・マーキュリー役は後から決まったが泉里香を見て絶対にこの人だと思った
・変身後のカツラは中の人の肌の色や衣装に合わせて微妙な色を調合した
こんなところかな。対談相手のちびうさ役の竹中さんも実写版を見ていて
ダークな部分も描いていたのが実写版の魅力。ドロドロの恋愛や死を描いていたり
悪が勝つという矛盾も衝撃でした。
百合っぽさやジェンダーレスなキャラとか、いま思えばボーダーレスな時代を先取り。
ショートヘアなのに元気キャラじゃなくてアンニュイだっていうのはエヴァの綾波レイより先
なるほど。最後のは誰を差して言っているのかわからないが亜美のことかな。最後に竹中さんはこう結んでいる。
マンガからアニメやミュージカル、実写版まであって、それぞれの解釈が違っていても
自然に受け入れられると思うんですよ
そうそう、コミックやアニメが原作のドラマは最近になってだが、小説が原作のドラマなんかめずらしくない、半分以上が原作がある。みんな違ってみんないい。竹中さんもそう言っているので、ミュージカルファンももっと広い心で実写版に接したまえ。5人がいる限り、誰かが欠ける日が来ても、誰かが芸能活動を続ける限りは実写版はこれからも語り継がれる。私たち実写版ファンはまちがいなく市民権を得たのだ。京都のドゥリムトン村くらいは*3