梅雨のビデオまつり「ある男」「“それ”がいる森」

前に見たような気がするがなんとなく。

呪怨(ビデオオリジナル版)
【1,500円】もともとはこのVシネマで発売されたが、Wikiによると「記録的に売れなくて」大失敗に思われたが、口コミで評判になり映画化につながったそうだ。狭くて隣の家とも近い日本家屋では欧米のような屋敷物ホラー(家の中で怪異が起こる)は不可能と思われていたのを覆したのが清水監督の功績。残念ながらこれ以降に良作がなく、「犬鳴村」とか「樹海村」のような広い場所になるとグダグダになってしまう。このビデオ版の両方に出演している大家由佑子さんが気になって

   

この人が出演している他の作品を調べたのが「D坂の殺人事件」。

D坂の殺人事件
【800円】小説はこんな話だっけ? 「心理試験」と混ぜているのだね。犯人がそのような行動をする狂気が表現できてないのでなんかなあという内容。大家由佑子さんがちょっとだけ裸になる。

ある男
【1,900円】事故で夫を失った女性。葬式に夫の兄が来るが遺影を見て「これは弟ではない」、では私が暮らした男性は誰?となる。それを調査するのが彼女が離婚のときに世話になった弁護士で、これが妻夫木聡。この映画は彼の代表作と言っても良いのではないか。見終わって振り返ればそれほど込み入った話ではないのだが、カードの切り方が上手。ハリウッドのアクション物に飽きたらどうぞ。

ワーニング その映画を観るな
【500円】「その映画を観るな」ではなくて「この映画を観るな」だったよ。ホラー映画の定石をいくつも取り入れているのだが幹になるストーリーが弱すぎて終わって見れば印象に残らない話。整形美人ではない主人公がかわいい。

“それ”がいる森
【500円】U-NEXTのポイントが大量に貯まったので見てみた。「リング」中田秀夫監督。この監督も「リング」と「仄暗い水の底から」は鈴木光司の原作があればこそだったのだと思う。黒沢清監督はホラーをやめちゃったからなあ。淀屋橋うめ役の中村里帆が出ているんだが開始4分で死亡。そして開始5分でこの映画はホラー映画ではなくて怪物映画なのがわかり、開始25分でその怪物がどこから来たのかがわかる...もっと引っ張ろうよ。怪物を真面目に作る気がないなら姿がよくわからないようにしてよ。