真冬のビデオまつり「囁く怨霊」「孤狼の血 LEVEL2」

すでに真冬じゃないよね。だいぶ暖かくなった。

【1,000円】 出所したばかりのダメ男、奥さんが妊娠したのを機に一発奮起で大きな家を買う。この男が買えるくらいなので相当に古く、先に一人で家に住み壁を塗り直したり修繕作業をする。だがこの家は近所でも評判の曰く付きの家だった...主人公がダメすぎて好感が持てないので、どんなにひどい目にあっても見ているこっちは心が痛まない。犠牲になった犬が可愛そうだ。

【1,200円】 1本の映画を2つに分けて2本のビデオにしているその後編。B級映画なんだけど意外と面白いんだよなあ。ただ1時間なので一つ一つのエピソードが浅く、テレビの再現ドラマの長いやつになっているのが惜しい。何かの出来事に対する主人公側や敵対勢力側の反応とか後日談とかを膨らませて続編が見たい。

【1,200円】 ある時代のB級ホラー映画における三輪ひとみの主演率の高さよ。この映画を見て思ったのがホラー映画における因果律。「呪怨」とか「13日の金曜日」は、ある場所に足を踏み入れると何も悪いことはしてないのに怪異に見舞われたり殺人鬼に狙われるでしょ。仮にそんな場所が実在したら観客も恐ろしい目に遭う可能性があるわけよ。この映画は殺された女性が亡霊になって関係者を殺していることが映画の半分あたりでわかるのだよね。この因果律が完全に成立している世界だと関係者以外は安全なので怖さが激減するのよ。超常現象は起こるが大分類ではホラー映画ではなくてサスペンス映画なのではないかと。それだけでは怖くないのでラストで主人公にも怪異が来る。だがそこで因果律が破綻するので不満が残る。なかなか難しいところだ。

【1,000円】 処女作がベストセラーになり時代の寵児になった主人公。その作品は主人公の家族をモデルにしてあり家族の恥部を公表したことになってしまう。それが原因で父親は失意のうちに他界し、主人公は心を病みニューヨークのアパートから一歩も出られなくなってしまう。外では暴徒化した市民が略奪を繰り返していた...アパートに暴徒がなだれ込み安全な場所に逃げるまでのサバイバル映画かと思ったらぜんぜん違った。主人公の再生の物語だった。

ウルフズ・コール(吹替版)

ウルフズ・コール(吹替版)

  • フランソワ・シヴィル
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【1,200円】 「未知への飛行」の潜水艦版であるフランス映画。ロシアから核ミサイルが飛来し、原子力潜水艦に報復攻撃の命令が下される。「未知への飛行」もそうだったが、いったん命令が出ると取り消しや変更はいっさいできない。このミサイルは第三国による空のミサイルだったことが判明する。報復攻撃を止めるには原子力潜水艦を撃沈させるしかない...あらすじを簡潔に書くとこうで、これを読むとサスペンス映画みたいだが、実際は主人公の人間ドラマになっている。結局、主人公がヘタレだったために乗組員が死ぬのに主人公だけ助かるのはどうなんだ?

【1,900円】 半年前に映画館で見たばかりだが十分に楽しめた。逆にあらすじがわかっているので場面場面をじっくり見ることができた。それにしても西野七瀬のミスキャストが惜しい。